――:本日はバラローズで『県立
ナットウゴハン(以下『ナ』):よろしくお願いします。
伝説の神獣アーティスティックモイスチャーオジサン(以下『伝』):どうも、私が伝説の神獣アーティスティックモイスチャーオジサンです。
――:……先生、こちらの方は?
ナ:ああ、これはペットみたいなものですから、お気になさらないでください。
――:ペット!?
伝:いやあ、ペットだなんて恐縮です。
――:……。
ナ:あ、すいません。私ちょっと、おトイレに行ってきてもよろしいでしょうか?
――:え!? あ……ええ、大丈夫ですよ。どうぞどうぞ。
ナ:では少しだけ失礼します。
――:はい。
伝:……。
――:……。
伝:……。
――:……。
伝:あのお。
――:え!? は、はい、何でしょう。
伝:休みの日とかは何をされてますか?
――:は? 休みの日ですか。……そうですね、本を読んだり、買い物に行ったり、予定が合えば友達とご飯を食べに行ったりしてますね。
伝:なるほどなるほど。
――:……そちらは?
伝:私ですか? ……太陽って凄いと思いませんか?
――:え?
伝:太陽ですよ。私達の上に燦燦と輝くあの太陽です。
――:……えーと、どういう意味でしょうか?
伝:だって太陽と地球は、約1億5000万キロメートルも離れているのに、太陽の光と熱は、地球まで届いてるんですよ。
――:あ……。まあ、言われてみればそうですね。
伝:そしてその太陽の光と熱がなければ、地球に住む生物は生きていけません。つまり太陽は、1億5000万キロもの彼方から我々を支える、母の様な存在なのです。
――:……なるほど。今まであまり意識したことはありませんでした。
伝:そんなことを考えていると、大体休みの日は終わっていますね。
――:あ! 今のは休みの日にしていることの話だったんですね!?
伝:そうですそうです。
――:……それはなかなか、有意義な時間の使い方をされていますね。
伝:いやあ、それ程でも。
――:……。
伝:……。
――:……。
伝:……。
ナ:すいません! お待たせしました!
――:先生! お待ちしていましたッ!! では早速、インタビューに移らせていただきますね!
ナ:はい、どうぞ。
――:まずお聞きしたいのは、先生が漫画を描き始めたキッカケについてなのですが。
ナ:キッカケですか……。そう、あれは私が――。あ、大変申し訳ないんですが、またちょっとおトイレに行かせていただいてもよろしいですか?
――:またですかッ!?!?
ナ:実は緊張して、お茶を飲みすぎてしまいまして。すいません、すぐに戻ります!
――:先生!? ちょ、先生ッ!?
伝:……。
――:……。
伝:……。
――:……。
伝:あのお。
――:……はい。
伝:好きな男性のタイプって、どんな方ですか?
――:…………話が合う男性ですかね。
「……沙魔美、何だこれは?」
「私がこの間受けた、インタビュー記事の見本誌よ。私こういうの受けるのずっと憧れてたから、また一つ夢が叶ったわ」
「お前ほとんど喋ってねーじゃねーか!? 俺も付いていってやるから、今から編集部に土下座しに行くぞ!!」