花見も捨てたもんじゃないと日本酒を飲みながら大輔は思った。高校に咲くサクラ。中庭で三人で寝転がりながらサクラの木々を眺めていた。
「冠城大輔君だよね?」
と三人のメスが尋ねてきた。
「おうよ!よろしくな!」
と大輔は答えた。
「祝辞!最高だったよ!」
真ん中のスタイルの良いメスが言ってきた。
メス達は、一緒に花見を始めた。
二人が大輔。もう一人が健にマークしてきた。
大我だけぽつんと一人。
「ねぇねぇ、冠城君ってヤクザの息子なんでしょう?」
「おうよ!鳥巣組の組長やってる親父の息子よ!」
カッコイイと二人が黄色い声を上げた。
「ねぇねぇ、健君のお父さんって刑事なんでしょう?」
「あぁ、まあね。」
カッコイイと黄色い声がまた上がった。
健は、メスが苦手なのだ。
六人は、ワイワイとしながら散り行くサクラを眺めた。大輔、健、大我とメス三人は最高の入学式を終えた。
大輔は、バイクのケツに一人のメスを乗せて帰った。残された四人は自転車を押しながら歩いて帰った。
「ねぇ、大輔。海まで走らせてよ。」
とスタイルの良い黒木渚は言った。
「おうよ!」
と大輔は叫んだ。
海に到着すると地平線に夕陽が沈むところだった。
「綺麗!」
「ああ!綺麗だ!」
と渚は言ってそれに大輔も答えた。