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第4話 花見

花見も捨てたもんじゃないと日本酒を飲みながら大輔は思った。高校に咲くサクラ。中庭で三人で寝転がりながらサクラの木々を眺めていた。


「冠城大輔君だよね?」


と三人のメスが尋ねてきた。


「おうよ!よろしくな!」


と大輔は答えた。


「祝辞!最高だったよ!」


真ん中のスタイルの良いメスが言ってきた。


メス達は、一緒に花見を始めた。


二人が大輔。もう一人が健にマークしてきた。


大我だけぽつんと一人。


「ねぇねぇ、冠城君ってヤクザの息子なんでしょう?」


「おうよ!鳥巣組の組長やってる親父の息子よ!」


カッコイイと二人が黄色い声を上げた。


「ねぇねぇ、健君のお父さんって刑事なんでしょう?」


「あぁ、まあね。」


カッコイイと黄色い声がまた上がった。


健は、メスが苦手なのだ。


六人は、ワイワイとしながら散り行くサクラを眺めた。大輔、健、大我とメス三人は最高の入学式を終えた。


大輔は、バイクのケツに一人のメスを乗せて帰った。残された四人は自転車を押しながら歩いて帰った。


「ねぇ、大輔。海まで走らせてよ。」


とスタイルの良い黒木渚は言った。


「おうよ!」


と大輔は叫んだ。


海に到着すると地平線に夕陽が沈むところだった。


「綺麗!」


「ああ!綺麗だ!」


と渚は言ってそれに大輔も答えた。


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