大輔は、渚をケツに乗せてバイクで登校して来た。
大輔は、昨日、渚を自宅まで送り届けると渚の中学生時代の男達に絡まれた。
「渚は、俺達のアイドルなんだ、」
言い終わる前に男は大輔に殴られていた。そして他の俺達も大輔にボコボコにされた。
「俺のウォーミングアップにもならねーな。」
と言って大輔は唾を吐いてバイクに乗って自宅に帰った。
渚は、何も知らない。大輔にもうメロメロである。
大輔は、加えタバコに土足で教室に向かった。
「おはよう!大輔君。」
と健が爽やかに挨拶してきた。
「おうよ!」
と答えた。
大我が、勉強をしている。
「大我!もうテスト勉強か?」
と大輔は聞いた。
「あぁ、俺はガリ勉だからな。」
大我は中学生の時の習慣が抜けない。ずっと立浪高校だけを目指して勉強してきた。努力の天才なのだ。
「健、昨日の女とはどうよ?」
と大輔は聞いた。
「何って?ちゃんと自宅まで送り届けたけど。」
と健は恥ずかしそうに答えた。
「そっか!そいつは良い!」
と言って大輔はビールを飲んだ。
「大輔は?」
と大我が聞いてきた。
「海までバイクを走らせた。」
カッコイイ!さすが大輔。スケールがデカい。羨ましい。
「まぁ、飲め。」
と大輔は大我にビール缶を渡した。大我はまた一気飲みした。