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第6話 最強の男

大輔が、勝てない男が二人いる。それは、親父の冠城亘と健だった。


健は、太極拳を習っていて中学生の時に大輔は喧嘩で負けた。強過ぎた。


親父には瞬殺だった。


健は、優しいので言わないが大輔は一目置く存在なのだ。いつか、勝ちたいと思ってはいる。


しかし、最強のライバルがダチってのはやりにくい。しかも良い奴ときてる。健には嫉妬と憧れを抱いている。


そして、健の姉の麻莉亜がマブイ。


麻莉亜に言われた。


「ガキ相手に恋愛なんて出来ない。」


とこっ酷くフラレた。


麻莉亜を振り向かせる為には強くて頼り甲斐のある男にならないといけない。


毎日、酒、タバコはやるがトレーニングを欠かしたことは無い。ボクシングジムにも密かに通っている。表向きは天才破天荒だか、裏では血を吐くように毎日、自分自身を鍛え上げているのだ。


元々、ハーフで身体能力は高いがさらに鍛えている。


「大輔!お前より喧嘩強い奴なんていないだろ?」


と大我に聞かれて


「いるぜ。」


と健を見て答えた。


「マジかよ?どんなヤツだよ?」


「いつか倒す。」


と言って大輔はビールを一気飲みした。


健は、大輔に勝ったとは思って無かった。ただ太極拳で習っていた体が反応してしまってたまたま技が決まっただけだった。太極拳では一番下のクラスで習っている。実は健は自分の強さに気が付いていない。

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