そう言ったあと、ブサイクな顔を『ニヤニヤ』しながら私に向かって迫って来る。ゼシカは私に悪意を向けられたと判断して、席から立ち上がって男達に向かって行く。
「アリス様への暴言とは……こんな馬鹿どもには生きる価値もない! 死ぬがいい〚
風の刃が4人の男達を襲う。いきなり攻撃されると思わなかったようで、驚いて躱す動作を取れずに立っているだけだった。
『ザシュッ!』
『ボトッ……バタン!』
アナが立ち上がって、男達の死体をゴミでも見るような眼差しを向けながら口を開いたを。
「目障りなゴミは燃やしてしまいましょう〚
ゼシカの風魔法が牙の傷跡の首を一瞬で刎ね落として、4人の死体がその場に残ったが、その亡骸をアナが火魔法を放って跡形もなく燃やし尽くして処分した。
「アリス様に暴言とは存在自体が罪でしたね」
「ゼシカ姉様の言う通りです。塵1つ残すことも許されませんね」
うん、ゼシカもアナもブチ切れてた……。
まぁ、私も少し痛い目にあわせるつもりだったけど、従者のキレっぷりには驚いてしまって完全にでおくれちゃった。
「ゼシカとアナは少し落ち着こうね? そうだ、食後のお茶を飲んで一息つこう! その後はボス部屋を攻略して先へ進んでいくよ」
「「かしこまりました」」
一息ついて落ち着きを取り戻したところで、私達は5階層にあるボス部屋の扉を開けて入っていったの。
ボス部屋の中には、オーク1体とゴブリンナイト5体に
私は3人に向かって指示を出してから戦闘を開始する。
「私が〚エリアショック〛で魔物の動きを止めるから、リューネはオークを、ゼシカは黒狼を、アナはナイトを倒すんだよ!」
「「かしこまりました」」
私は戦闘開始と同時に、指示した通り雷魔法の〚エリアショック〛で魔物の動きを完全に止める。リューネは大剣でオークの首を刎ね飛ばし、ゼシカは弓で
全ての魔物を倒すと消滅した後に、宝箱が現れたので罠の有無を鑑定するが、罠は無いと確認できたので宝箱を開けて中を確認する。
【黒鉄塊】【金塊】【浄化の指輪】が入っていたので、【浄化の指輪】を鑑定して効果を確認する。
【浄化の指輪】指輪をはめると、体内に含んだ全ての毒素を浄化してくれる。
取り敢えず全部保管して、屋敷へ戻ったら誰が装備するか決めることにした。私は状態異常無効があるから不要なので、従者の誰かに渡せばいいのかな? それとも貴族にでも高値で売り捌くのが良いのかな? そんな事を考えていると、6階層へ進む扉が開いたので先へ進むことにしたの。