私たちの順番が回ってくると、メガネをかけた女性が笑顔で声をかけてくる。
「ようこそ更新課へ、私はララフリンと申します。本日はどのようなご要件でしょうか?」
これまでは、幼さが残る私たちを侮るような態度が多かったけど、他の冒険者と同じように扱って話しかけてきた。そんな当たり前のことに感心していると、ミネバが受付嬢へ用件を伝えた。
「こちらは冒険者パーティー光の絆のリーダーを務めておられるアリス.フェリシア様です。クパーティーとメンバーの更新手続きをお願いします」
「かしこまりました。こちらへパーティーとメンバー様のギルドカードをご提出ください。次に名前を呼ばれた方から順番に、こちらの水晶に手をかざして頂けますか?」
「判りました」
受付嬢の説明通りに、名前を呼ばれた順番に水晶に手をかざしていく。
現在のステータスは次の通り。
【名前】アリス.フェリシア 10歳
【種族】
【LV】70
【称号】七神女神の愛し子
【称号】アネモネの加護
【称号】ヴェガの加護
【称号】シエルの加護
【称号】セーラの加護
【称号】ローゼの加護
【称号】アーニャの加護
【称号】エルメスの加護
【称号】現人神
【称号】光樹の主
【HP】750
【MP】∞
【筋力】700
【防御】650
【魔力】∞
【敏捷】830
【知力】∞
【運気】250
【名前】ゼラーシュカ 12歳
【種族】ハーフエルフ
【LV】 50
【職業】レンジャー
【HP】350
【MP】450
【筋力】190
【防御】180
【魔力】310
【敏捷】330
【知力】200
【運気】50
【名前】アナスタシア 10歳
【種族】ハーフヴァンパイア
【LV】50
【職業】魔法剣士
【HP】350
【MP】458
【筋力】250
【防御】240
【魔力】400
【敏捷】310
【知力】220
【運気】65
【名前】リューネブルック 10歳
【種族】
【LV】Lv45
【職業】龍騎士
【HP】250
【MP】180
【筋力】350
【防御】350
【魔力】180
【敏捷】210
【知力】180
【運気】50
「お待たせ致しました。ギルドカードの更新手続きが終わりましたので、カードをお返し致します。あとパーティー光の絆につきましては、現在のBランクからランクupをして、Aランクに上がりました。おめでとうございます」
冒険者活動はあまり活発ではないけど、Aランクになったと言われた。嘆きの迷宮の功績が大きいのかな? 対応はミネバに任せておく。
「ありがとうございます。あと課が違うかも知れませんが、王都周辺にあるダンジョンの情報はもらえないでしょうか?」
「大変申し訳ありません。違う課なのでこちらでは対応ができません。私の方からダンジョン課へ連絡をしておきますので、お声がかかりましたらダンジョン課へお向かいください」
受付嬢は課が違うので対応できないと伝えると、ダンジョン課へ連絡をしてくれた。おかげで並び直す必要がなく、ソファでのんびりと待つことにした。
「ララフリンさん、丁寧な対応に感謝します」
「いいえ、当然のことをしただけです。もうしばらくお待ちくださいね」
受付嬢ララフリンの素晴らしい対応に、これまでの冒険者ギルドへのイメージが少しだけ変わった。どうして少しなのか? それは冒険者ギルド総本部以外の支部が、このような対応をしない限りは変わらない。
それでも、冒険者ギルド総本部の対応には、ケチをつけるところは1つもなく、完璧な対応をしていたのだった。