3人だけで20階層のボス部屋をクリアした。
「おめでとう〜!」
「「ありがとうございます」」
「これで4人で最深部まで進めるね。今日はここで野営をするよ」
「「はい!」」
野営をして翌朝を迎えると、25階層を目指してダンジョン攻略を再開する。25階層のボス部屋の前までは前に到達してたので、ゼシカの指示に従いながら魔物を討伐して進んで行く。
順調に魔物を倒しながらダンジョンを進んで行くと、ようやく25階層にあるボス部屋の前に到着することができた。この日はここで野営をして翌日にボス部屋に挑むことにした。
「はい、今日はここまでね」
「かしこまりました。リューネは
「OK!」
私は食事の用意ができるまで、リューネに湯浴みを手伝ってもらい、あがる頃には夕食ができあがっていた。
「アリス様お待たせしました。前菜のローストビーフと、メインディッシュはステーキです。スープはビーフシチューになります」
「あっ、うん……。やっぱりゼシカはブレないよね……」
「もう少しお肉を減らそうと言ったのですが、私では姉様を止めることができませんでした」
「ううん、私が言っても多分聞かないから仕方ないと思うよ?」
肉ばかりのフルコースを止められなかったと、アナが頭を下げてきたけど、おそらく私が言ったところでゼシカは止まらない。それほどまでにゼシカの肉に対する執着心は凄まじいのだった……。
肉ばかりの夕食を済ませたあとは就寝。そして翌朝になり、万全の体調で25階層のボス部屋へ挑むことにした。今回は初めて入るので何が現れるか判らないので、入る前に注意を促しておく。
「ボス部屋ではなにが現れるか判らないから、私が指示を出すからそのつもりでね」
「「かしこまりました」」
「じゃあ、行こうか〜!」
「「はい!」」
私がドアを開けて部屋の中へと進んでいくと、ドアが閉まって霧が周囲をつつむ、この霧が晴れるとボスとの戦いが始まる。
『スゥーーーッ』
霧が晴れてくると、キラキラと輝く魔物が1体現れた。いくつものブロックみたいなパーツの集合体は、おそらくゴーレムの部類だと思ったので、鑑定で確認をしてみた。
【インペリアルゴーレム】
【HP】2500
【MP】1500
【筋力】1500
【防御】2500
【敏捷】1000
〚
かなりの強敵だ。反射があるので物理と魔法のどちらも効きづらい、アダマンタートルの劣化版っ感じかな? 攻撃でダメージを入れるのは難しそうな相手だった。
「亀の劣化版だけど、私が少し手を加えるから3人も参加してみようか」
「「かしこまりました」」
「インペリアルゴーレムのスキル〚
「「かしこまりました」」
私が指示を出したあと、インペリアルゴーレムに近づくと、突然体がバラバラになって、大量のブロックが私に襲いかかってきた。
『ビュン、ビュビュンッ!』
「わっ、バラバラになれるの? 面倒だな!」
「アリス様!」
「これじゃ狙いにくいね。リューネは砲撃の準備をしてね。ブロックを1点に集めるから、合図をしたら砲撃をよろしくね!」
「かしこまりました」
私はブロックを躱しながら、リューネの射線軸へと誘導をして、ここだというタイミングで合図を送る。
「リューネ!」
「はい!」
『ドッパーーンッ!』
リューネの大砲剣から魔力弾が放たれると、集まった全てのブロックを光が突き抜けると、破壊することができずに原型を留めていたのだった。
(えっ、こんなに硬いものなの?)