リューネ最大出力の砲撃が直撃したのに、インペリアルゴーレムを完全に破壊することはできなかった。それでもダメージが大きかったのか? 全てのブロックが集合して元々の巨人形態に戻っていたが、動きはぎこちない感じがした。このまま攻撃を続ければ倒せるかな? って思い、ゼシカとアナに追撃の指示を出す。これでダメなら従者たちには荷が重いので、私が仕留めることにする。
「ゼシカはダマスカスの矢で、アナは魔力全開の魔法剣でブロックを1つずつ攻撃! それでもダメなら私が仕留めるからね」
「「かしこまりました」」
ゼシカは通常の矢から貫通力が高いダマスカスの矢を手にし、インペリアルゴーレムへ矢を連射する。
『シュパパパパッ!』
アナもレイピアに火魔法を纏わせて白色に輝かせると、一気に懐に飛び込んで高温のレイピアで、インペリアルゴーレムへ高速の突きを繰り出した。
『シュン、シュッ、シュン!』
ゼシカの矢が直撃したけど、体に刺さりはしたけど貫通はしなかった。アナのレイピアも剣先で傷を付ける程度しかできず、斬り刻むには程遠いものだった。
「「そんな……」」
「3人は良くやったよ。ただ、コイツは硬すぎたよ。このダンジョンのボス部屋は難易度がおかしいね」
私は武装神器を太刀に変えると、アナと同じように火魔法を纏わせる。太刀の色は高温状態の白色から、超高温状態の青白色へと変わっていく。
『ボッ、ボボボォ〜』
「これなら斬れると思うんだけどねっ!」
言葉と同時にインペリアルゴーレムに近寄ろうとしたら、再び体がバラバラになってブロックが襲いかかってきた。
『ビュン、ビュビュン!』
「速さなら負けないよ〚光纏〛!」
私は光を身に纏うと、光速の速さでインペリアルゴーレムのブロックを、柔らかな物を斬ってるかのように斬り裂いていく。
『スパッ、スパッ、スパン!』
「核があるはずなんだけど、どこにあるんだろう? ん〜、面倒だから全てをブロックを粉々にしちゃえば良いかな? えいっ!」
インペリアルゴーレムの核を見つけるのが面倒になったので、全てのブロックを粉々にしていく。
『スパッ、スパパパパパパッ!』
『サラサラサラ……』
インペリアルゴーレムは粉々となり地面に落ちると、粉状のまま消滅すると砂のような物と宝箱が残った。砂のような物はインペリアルゴーレムを粉々に斬り刻んだ時に、魔石も一緒に刻んだ残骸みたいだね。
「魔石も一緒に斬り刻んじゃったね。ちょっとやり過ぎたね」
私は頭に『ポン』と手を乗せて、笑いながらやり過ぎたと伝えると、ゼシカが遠い目をしながら魔石を持ち帰るのか聞いてきた。
「一応は魔石なので持って帰りますか?」
「うん、なにか使い道があるかも知れないから、回収しちゃおうか」
「かしこまりました」
ゼシカは粒状になった魔石を袋に詰めたあと、