でも、私は調子になんて乗ってない。
皆の協力を無駄にしない為にも(一応、ジェイレンにも、感謝してるのよ)、作戦は成功させなくちゃならない。
そしてたどり着いたのは、一目で、ああ、ここが主の部屋なんだなってのが分かる、立派なドアの前。
「‥‥んー‥‥‥‥」
でもね、その当たりになると、私も慎重に行動しようかなーなんて、思っちゃって、いきなり開ける事はしないで、扉に、ぴたりと耳をくっつけたの。
廊下の闇の中、一応、中の気配を伺おうとして‥‥。
「わっ!」
いきなり、がたっと開けられて、私はコケる寸前までいったけど、そこはそれ、私って反射神経いいから‥‥。
「‥‥‥‥‥‥」
この無言の間は、私のすぐ正面に誰か立ってたんで、どうしたもんだろと、頭がパニクッてたせい。
男の人、年寄り‥‥つまりこの人が、ベルナールって人。
ベルナール老人は、私の顔をぼーっと見たまま、硬直してる。
驚きのあまり、声が出せないのか、それとも心臓が‥‥‥。
「ひ、ひぇ‥‥‥」
十分ありえる話しで、しゃれにもならない。私はベルナールさんの肩を掴んで、グワグワと揺さぶった。
ポキンと折れそうな首が、前後にフラフラと揺れる。
「‥‥‥‥おや?‥どちら様だったかな?」
「‥‥え? いやーそのー‥‥怪しい者では ありませんよ‥‥はーはっは‥‥やだなあ ーもう、お爺ちゃんたらァ‥‥」
へらへら笑って、ベルナール老人の肩をぺちぺちと、叩く。とりあえず死んではいなかったので、一安心って所。でもその後の、私の受け答えはなんかマヌケ。
気づかれたかなって思ったけどね。こんな夜中にこんな格好で‥‥(ナルの馬鹿!)私より怪しい奴なんて、そうはいないんじゃないかな‥‥。
私達はいつでも逃げ出せる様に、身構える。
「‥‥ほう、怪しくない者さんでしたか‥」
ヒョウヒョウと老人は笑い、私達はガクッとこけそうになった。
だが、転んでもただでは起きない。
私は後ろ手に、ササッとリップ達に合図を送る。
猫達が次々に部屋の中に入って行ったけど、この調子だと、老人は何も分かってない。
「‥‥んん?」
「うっ‥‥‥」
ベルナール老人が突然妙な声をあげたんで、私はピクッと体を硬直させて、目を閉じた。
「‥‥あんたは‥‥もしかして‥‥‥」
首を傾げて、私の顔ををジロジロ見てる。今度こそ万事窮すか?
老人の手が、私の方にススッと伸びてきて‥‥。
「‥‥え!」
「おうおう‥‥あんたは中々に可愛い娘さんじゃのう‥‥‥」
事もあろうに、手で私のお尻を撫でまわしてるじゃない!
「ちょ、ちょっと‥‥きゃあ!」
私は慌てて、思いっきり、両手で突き飛ばしたんだけど。
「うごっ!」
ガスッという鈍い、嫌な音がして、エロ爺い(こんな奴はそれで十分)は倒れちゃって‥‥。
「‥‥やっばー」
=キャロル、これじゃない?=
それでも生きてはいる事を確認して、ホッとしている私の元に、リップが透明な瓶に入った液体の様な者を引きずってきた。
他にそれらしい物もなし、たぶんこれがそうなんじゃないかなって、私も思う。
=どうしたの?=
リップが、エロ爺いの顔を、むにゅむにゅと押すと、グオーといういびきらしきものが‥‥全くもって人騒がせな奴!
「‥‥やれやれってね‥‥‥」
疲れた表情をコル達に向けたけど、その実、心うきうき‥‥‥。とにかく、力の元とやらは手に入ったのだ。
持ち上げると、タップンといい音がする。本当に、中身は何なんだろう‥‥‥。
それを丁寧にナップザックにしまった。
「じゃ、ジェイレンを迎えに行こうよ」
=何処にいるか分かるの?=
うっ‥‥最もな質問‥‥。
「‥‥ど、何処かな?」
また頭をかいてごまかしてたけど‥‥。
=直接呼べばいいさ。今はメイドはいない。この家には三人しか住んでないはずだから=
「そ、それもそうね!」
相変わらず、コルは機転が効く。
私は口に手を当てて大声で呼んだわ。
=キャロル、こっち、こっち‥‥=
ジェイレンを見つけたリップが、尻尾を振って教えてくれた。
全然、分からなかったのも道理、ジェイレンがいたのは、屋敷の一番奥まったとこにある部屋。
明かりの付いてない真っ暗な室内に、私がドアを開けた瞬間、月光の、細くて白い光が、サッと差し込んだ。
何だか、中には色んな道具がきちっと置かれてる。鏡台があるって事は、ここは女の人の部屋なんだろうか。
ヘアブラシや、化粧品はどれもこれも高そう‥‥。
「‥‥‥ジェイレン?」
生活感が感じられない室内の雰囲気が、自然に私の声の調子を落とさせた。
鏡台の赤い丸椅子の上に、猫ジェイレンが丸くなってる。そのジェイレンに抱かれる様に、猫シャリイの真っ白な毛が見えた。
=‥‥やあ、キャロル。目的の物は見つかったのか?=
顔だけ上げて、猫ジェイレンはやっぱり静かに言った。そのせいで、シャリイの姿をはっきりと見れた。すやすやと、気持ち良さそうに眠ってる。でも‥‥‥。
「‥‥うん‥‥シャリイは、どうしちゃったの?」
シャリイの目の周りの毛が固まってる。泣いて、涙が流れた後。‥‥これ‥‥アクビなんかじゃないよね。
私はそーっとシャリイを覗き込んだ。
白い背中が規則正しく上下に揺れてる。
=やっと今、寝た所さ。大変だったよ。泣き止まなくて=
「‥‥な、なんで‥?」
=知らん‥‥=
コルが椅子に前足をかけて、ジェイレン達の所まで顔をもってきた。
=‥‥この子は、いつも窓から俺を眺めてた よ。この歳の子供に必要なものがなかった からさ‥‥いつも一人で遊んでた=
「‥‥必要なもの‥‥何?」
=‥‥さあ、どうだろう‥‥=
コルは知ってるくせに、答えてくれない。 ‥‥でも、何となく分かる。
ま、いいか‥‥。
私は猫シャリイの背中を、一回だけサラツと撫でた。
「ジェイレン、ずっとそうやってたの?」
=ああ、おかけで肩が凝って仕方がない。とっとと帰ろうぜ=
「‥‥ぷっ‥‥」
それを聞くと、すぐに私は吹きだした。
=何がおかしいんだよ?=
ジェイレンはまた猫なのにむくれちゃって‥‥。猫顔でそれは、ちょっと無理があるんじゃない?
「ううん、ジェイレンもたまぁーには優しい時があるんだなって思って」
=馬鹿言え、俺はいつでも、誰にでも優しいの!=
「‥‥ふーん‥‥‥‥‥‥」
なら、そう言う事にしておこう。
私はシャリイを、そーっと、そーっとベットに運び、そこで人間の姿に戻した。
「‥‥‥‥‥‥‥」
幸せそうな寝顔。今夜はどんな夢みてるのかな?‥‥いい夢だといいね‥‥。
私がシャリイの頭を撫でてた時、コルがピクッと耳を立てた。
=おい、誰か来るみたいだぞ!=
そう知らせてくれたけど、私はニカッて笑ったの。
それは余裕の笑みって奴‥‥。
「さ、犬男が来る前に逃げよ!」
ダッシュして部屋から脱出する前に‥‥ぱしっと猫ジェイレンを掴む。
=お、おい、俺は一人で走れる、もう嫌だ! 降ろしてくれ、そうじゃなかったら、元に戻してくれ
ぇぇぇ!=
「遠慮しなくていいって、今、とっても 気分いいんだから‥‥こんな時だけだよ」
そう言って私は、猫ジェイレンにほおずりする。‥‥だから、どうして猫なのに赤くなれるのよ‥‥‥。
姿勢を低くして、床スレスレの位置を風の様に走る、キャロルちゃん‥‥(うーん、これって、絵になるかもしんない‥‥でも、リボン込みのこの衣装じゃ、ちょっと人に見せらんないな‥‥)
私が先頭を走ってる。リップもコルも後ろについてきてる。だから正面口が分からないんだけど。でーも、そんな事は気にしない。屋根裏から忍び込んだ私達だもん、出入口なんか別にどこでもいいんだもんね。
あっ、あそこのでっかい窓なんか、いいかも‥‥。
走りながら、鍵の確認。‥‥よし、大丈夫。私は扉を押し開ける為、片手を前に突きだしてた。でも、それが間違いの元。(‥‥さてここで問題、私が見落としてた点はどこでしょお?)。
=待って、キャロル!=
「え! あ、あんぎゃあぁ!」
ぐわっしゃん、って、細い窓枠事、ガラス窓は、私のお手々に押されて、粉々に砕けちゃって‥‥(‥‥実は内側に開く窓だったりするんだな、これが‥‥‥)。
それでそん時、始めて知ったんだけど、人間、ハッと驚いた時って、周りの世界がゆっくりと見えるのね。私がぶち割ってしまったガラスのかけらも、月の青白い光を一枚一枚、違った角度から反射させてね、私はその中に包まれてうっとり(‥‥うぅ、このままじゃ、ナルの性格が移ってしまう‥‥)しちゃったの。
私は、猫ジェイレンの事、すっかり忘れてて、外に出た刹那、膝を抱える様に体を丸め、クルクルと空中を二回転して、芝の上に降り立った(そりゃあ、見事なものよ、さすが、わ、た、し!)。
それから少し、間があってから、空からジェイレンが降ってきた。
=うぎゃあああああ!=
「‥‥‥‥‥それ!」
私は、猫ジェイレンをどてっと受けとめた。いやあ、やっぱり私って運動神経ばっちし。ポカンと、後ろで見てるリップ達に、
「いえーい!」
振り向いて、とりあえずパチッてウインク。そして止めにブイサイン。 ちょっと悪乗りしてるかな。
私達は、月の光だけを頼りにして、屋根伝いに走り去った。
「たっ、だいまぁー!」
私は、家に戻るなり、大声をあげて、爺ちゃんを呼んだ。
出てこない‥‥のは当然で、今は真夜中。只でさえ、歳のせいで床につくのが、早くなってるんで、もう寝ちゃってる。
だったら仕方ない、明日にでも‥‥なーんてね。
そんな事は露程にも、思わない。人に用事を頼んどいて、自分はグースカピーと寝てるなんて、酷いと思わない?
‥‥てな訳で、叩き起こす事に、決定。やっと人間に戻れて、戸口で倒れて動かないジェイレンを残して(どうして、そこまで疲れるかな)、私は爺ちゃんの部屋に向かったの。
「爺ちゃん!」
キャロルちゃん登場ぉ‥‥みたいに、バーン!って戸を開けて‥‥。
「‥‥‥んん?」
何が、んん、なのか‥‥爺ちゃんはちゃんと、自分のベットで寝てたけど、その姿がちょっとね‥‥。
白地に青の水玉、しかも先っちょにフサフサのぼんぼん(こういう物を見ると、つい遊びたくなってしまうのは、猫と同じ)がくっついた、ナイトキャップがおそろい。一体、どういう趣味してんのか‥‥。
「‥‥すぴー‥‥ZZZZ‥‥‥」
んーがくっ‥‥。
「‥‥‥ちょっと爺ちゃん! そんないかにもな、いびきかきながら寝てないで、起きてよ!」
ぐわら、ぐわらと揺さぶってみると、今度は、むにゃむにゃなんて言い始めちゃってる。‥すると何? 笑い声は、かんら、かんら? いや、そんな事より‥‥。(私はどうも、ここ一番って時に、思考が暴走したりする。気をつけなければ‥‥)
「お爺ちゃん!」
起きない‥‥どうしたものか‥‥。
=‥‥もう明日にしようよ‥‥=
「夜行性のくせに何言ってるの‥‥」
猫軍団は解散して、今いるのはリップだけ。
=起きないね‥‥僕、いい事知ってるよ。こんな時、寝耳に水って言うんだ=
「寝耳に水?‥何それ」
=だから、こんな時に使うんだよ=
「‥‥ふーん‥‥」
ま、確かにそれだと起きるかも知んない。でもね‥‥。
何となく、妙だなっては思ったけど、細かい事は気にしない事にして、私は水差しを爺ちゃんの耳に当て様とした。
「‥‥ねえ、リップ。これだと枕に水がこぼれちゃうよ」
=‥‥だったら、頭だけ横にむけたら?=
「な、なる程‥‥‥よっこい‥‥せっ!」
‥‥ぐきっ!
「‥‥‥‥‥‥‥‥」
何か変な音がしたけど、それは気のせい、気のせい‥‥私はリップの顔を見て、あははって、軽く受け流して、当初の計画を実行した。
「ぶわっ!」
やっぱり何でもなかったみたいで、元気になった爺ちゃんは、天井近くまで飛び上がったのよ。
しかしさすが、リップ。物知りぃ!
私は爺ちゃんを無視して、いい子、いい子って、しやがんでリップの頭を撫でる。
「こら! いきなり何て事をするんじゃ! 」 爺ちゃんは、頭を傾け、トントンと足踏みして水気を払った。
「ほら、これ!」
ずいっ!って、例の瓶を出すと、爺ちゃんの目が、パッと明るくなった。
「お、それはまさしく、力の水!」
爺ちゃんたら、受け取るなり、手でシッシッって、私を部屋から追い出そうとするじゃない。あんなに苦労したのに(でも私って何かやったかな? 多少の疑問の余地はあるけど‥‥‥)何て邪険な扱いを‥‥。
「しかしキャロル、わしはまだお前に金を渡してなかったんじゃが、これは一体、 どうした事じゃ?」
「え!」
受け取って来いって言ったんで、そのまんま貰ってきちゃったけど、それってもしかして‥‥‥。
=‥‥泥棒だね‥‥完全に‥‥=
私はあわわって、リップの口を押さえた。でも、爺ちゃんは気づかず、一人で何だか満足そう。
「これは実に珍しい物でな、結構欲しがってる者も多い。ベルナールの奴がこれを手に入れたのを聞いたんで、わしは売ってくれと頼んだが、全く話しにならなかったのじゃ。‥‥だが、さすがにのう、あ奴は昔から色ボケだったからの、お前にはただで譲ってくれたか‥‥そうなのじゃろ?」
「えぇーいやー‥‥はっはっは‥‥その何ですよ。えへらへら‥‥」
‥‥って私はアホかい!
困った時に、へらへらと笑ってごまかすこの癖は、直した方がいいかもしんない。
私は頭をかいてた手を降ろした時に、いつもそうやって後悔するんだけど、ふと、気づくと、また同じ事やってたりして。
ここはきっぱりと‥‥。
「そ、そうなのよ、むふふふふふ」
きっぱりと、次回から改める事にしよう。だから今回は、黙認。嘘も方便って。何か問題があっても、私、知らないもんね!
「で、すぐに私の姿を戻して、お爺ちゃん」
にこにこ顔で、私は聞く。
「‥‥なる程のお‥‥」
「‥‥ふふふふ‥‥」
「ふおっ、ふおっ、ふおっ‥‥」
「‥‥‥‥」
「‥‥ふあっ、はははは!‥‥おわっ!」
バキッっていい音、音をさせたのは私、鳴ったのは爺ちゃんの頭。
「何、考えてんのよ!話しが進まないじゃない!」
つま先立って怒る私。最近、目付きが鋭くなった様で恐くって‥‥。これは絶対に、後天的な影響だと思う。本当はね、私のお目々は、ぱっちりしてて、かわゆいのよ。(勿論、こんな紅い目じゃない。ウサギと睨めっ子しても負けないわよ‥‥ぐっすん。‥‥でも、それも今日までだから)
「いかんの、もう少し年寄りは大切にせ ねば‥‥」
聞く耳持たない!
「いいから、元に戻して!さあ今すぐ! さあさあ!」
「‥‥‥ぬぬぬぬ‥‥いいかキャロル、これ から言う事は大事な事じゃ、心して静かに 聞きなさい。」
「‥‥う、うん‥‥‥‥」
さすがの爺ちゃんも観念したらしく、神妙な顔つきになった。
私も、握った手を顔の前まで持ってきて、そこでピタッとくっつける。
実はこんな仕草一つにも、ちゃんと意味があってね‥‥。ドキドキドキ‥‥心臓が口から、加重労働は止めてくれ!って、飛び出しそうなのを、それと知らずに押さえてるんだって、私は思うんだ‥‥‥。
人間て、良く出来てるよ。
「‥‥うむ。‥‥これはな‥‥」
爺ちゃんは、私達が頂いてきた、力の水の入った瓶を、たぷん、て持ち上げた。
「これは、力の元‥‥燃える水とも言われて おる。これを使えば、魔法を使わずとも、物に命を与える事が出来るのじゃよ」
「物に命?」
私は受け答えに、慎重になる。
時々、難しい事を言っては、ケムに巻こうとするのは、爺ちゃんが良く使う手。
「我々、魔法使いは人の内にある精神力をもって魔法を使う事が出来る。だがそれとて無から生み出している訳ではない。我々も、食物を外から摂取せねば生きていけぬのと、同じ事じゃ‥‥その水はカラクリに与える食物と言った所かの‥‥」
「‥‥‥カラクリ?」
私はカラクリって言葉に、ピクンと片方の眉を上げた。嫌ーな予感が‥‥。
「‥‥そうじゃ、この水が手に入ったからには、わしの発明も本格的に始められる。‥‥まあ、今すぐは無理としても、三十年後辺りには、お前の姿を元に‥‥」
爺ちゃんの言葉は途中で途切れた。
経過を音で表すと、ベキ!‥‥ぐわ!‥‥グワッシャン!‥‥。
私に殴られた爺ちゃんは、さっきと同じ様に、窓ガラスの破片をキラキラとまき散らしながら(でも、全然、綺麗じゃない!)月の世界に旅立って行った。
「‥‥‥はあ‥‥‥はあ‥‥」
私は凍り付いてる。
何が三十年後!‥‥その頃、私、何歳よ!これで馬鹿を見たのは何回目?
=‥‥キャロル、何だか、目付きが鋭くなったみたい=
「むぅぅ!」
私がむくれた顔をリップに向けると、
=ささ、寝よ、寝よ‥‥=
尻尾を巻いて(本当に)どっか行っちゃった。
「‥‥‥うぅ‥‥うぅ‥‥うわあああん‥」
その夜、私は爺ちゃんのいなくなった部屋から、満月に向かって、吠えてた。
それってやっぱり‥‥‥‥負け犬の遠吠えって奴なの!
‥‥どらごんと、犬‥‥どっちがマシかな‥‥。