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雉四郎編おまけ 『“童貞を絶許”の神』

 性ウマシカ学園の社交場サロン


 こんなフザケた学園でも、超上流貴族階級たちしか入れないような高級会員制クラブがあーった!


 もちろん主人公たるキジシロッティは入れる! 入れなきゃお話にならないがゆえに!


 そして定例会! お茶会は学園の噴水庭園で行われていた!


 春は花粉! 夏は猛暑! 秋は台風! 冬は寒波! 仮にゲリラ豪雨に襲われるようなそんな状況にあっても、“絶対参加”が義務付けられ、破った者には切腹を言い渡されるのが上流貴族のツライところで、どこの令嬢ものの話でも、そんな風な設定になってるのはほぼ間違いなし!!


 話はそれたが、キジシロッティは高級ティーカップに注がれた、アールグレイだか、リトルグレイだかいう茶をしばきながら、噴水を巻き上げている巨大な彫像を見やっていた!


 そう! 


 彫像!


 それは超スカイツリー並の高さがあった!


 その彫像は何かに似ていた! 


 それはハニワだ!


 真っ赤な、卑猥な形をした巨大ハニワだったのだ!


 さて、何が卑猥なのか!


 頭だ! 頭がまず卑猥なのだ!


 何故にと聞かれれば、それが“ブツ”の形をしているからだ!


 そして腕だ! 天を指す右腕、そして地を指す左腕…それらも“ブツ”の形をしていた!


 そして最悪なのは顔だ! 


 すっとぼけたエロオヤジそのものの顔だ!


 その存在するだけで猥褻な像は、口や手からきったねぇ色をした、いやにヌメリけのある黄ばんだ白濁汁を止め処なく噴出していたのであーーる!!


 しかーし! これは大変にお上品な作品であるからして、読者の皆様には卑猥部分にモザイクを施してイメージしていただければ幸いである!


「……なんなのよ、この像は」


「童貞大邪神アンベレベ様ですわ」


 菊門みてぇなクッキーをシャリシャリ食ってるコリッティが言うた。


「これが? この学園が奉じてるとかいう神なの?」


 そういや噴水の周りで、さっきから御幣みたいなもんを振り回し、念仏みてぇな呪文を唱えている怪しげな黒装束の集団がいた。


 しかし、キジシロッティはお嬢様なので、そんな下々の者なんてごくありふれた背景の一部に過ぎなかったので、華麗にスルーしていたのである。


「そういえば、その神ってのはなんなの?」


「“童貞を絶許”の神ですわ」


 なにを当たり前のことを聞くんだとばかりの表情で…コリッティはトチ狂ったことを仰る。


「邪神なんでしょ?」


「邪神だからと言って悪い神とは限りませんわ。童貞にはハー◯マン軍曹並に厳しくも、処女にはめちゃんこ優しいユニコーンみたいな存在ですの」


 どういうことやねん…と、キジシロッティは頭痛が痛くなった。


「まあ、どうでもいいわ。アタシの人生に影響ないのなら不問よ」


「ところがどっこい、そうはいきませんのよ」


 令嬢のくせに「ところがどっこい」なんて言うかしらとキジシロッティは訝しむ。


「なんでよ?」


「キジシロッティ様が気にされたということは、今回は否応なしに、童貞大邪神アンベレベ様について話題にしなきゃいけないってことですわ」


「だから、そのメタ発言やめなさいよ! なんか、こう! 歯の裏側がムズムズしてイヤなのよ! なんか作者の都合的な裏話とか! そんなの本編に出すんじゃないわよ!」


 そう! キジシロッティは、昭和のマンガによくある技法、作者が枠外に出てきて自作のキャラにツッコミを入れ、さらにキャラからツッコミ返されるってパターンが大嫌いだったのだ!


 しかもベタに「(、_ ო_)、ズコーッ!」なんて言っている日にはページを破り捨てたくなる!


 つまり、たかが作者のクセに、作品にまで出てくるなということである!!


「「それは、お前だ!!」」


 (、_ო_ )、ズコーッ!


「クソが! やっちまったじゃないの! しかも、アンタ! 『お前だ!!』なんて言うキャラじゃないでしょーが!」


「ついうっかり⋯」


「しかもアタシが大嫌いだって風にして、作者が嫌いなものを読者に伝えようとしてるのにサブイボが立つのよ!」


 キジシロッティは、雉だったので文字通り鳥肌が立っていた。


「でも、キジシロッティ様。これは本編じゃなくて、“おまけ”の追加エピソードですわ」


「それもダメ! もうやめてちょーだい! 頼んだラーメンに親指を突っ込んで運んでくる店主ぐらいムカつくわ!!」


 仕切り直しとばかりに、キジシロッティは大きく咳払いしてみせる。


「⋯⋯で! このアンベレベ神がなんだってーのよ! いったい、アタシに何の関係があるの?」


「アンベレベ様は子宝繁栄、富裕豊穣の神であると同時に、恋愛成就の神でもあるのですわ」


「恋愛成就? それは聞き捨てならないわね!」


 ズイッ! 


「特に恋占にかんしては、もっとも当たると言われてますの」


「恋占とな?!」


 ズズイッ!!


「⋯⋯キジシロッティ様。お顔が少し怖いですわ」


 キジシロッティは血走った眼でズズズイッ! と、コリッティの鼻先にまで迫ってきていたのだ。


「ごめんなさいねェッ! つい!! ラブコメなのに、本編では全然ラブコメ展開にならなかったから恋愛に飢えてたの!! 恋愛に飢えてるの!!」


 これこそ最悪なメタ発言じゃねぇかとコリッティは思ったが、どうせ畜生になに言っても意味がねぇとお澄まし顔で黙っていた。


「占って⋯⋯みます?」


「あたりまえでしょーがッッッ!!」


 拳を握りしめてそう叫ぶキジシロッティは、少年漫画の主人公のようだった。


「そうですの。では、儀式に取り掛かりますわ」


 コリッティは口元をナプキンでフキフキすると、立ち上がって、純白のスカートに飛び散ったクッキーのカスを払う。


「儀式? は? な、なによアンタらは⋯」


 いつの間にか、コリッティの後ろにさっきの黒装束の集団が移動していた。


「では、占いの内容は、キジシロッティ様に恋心を抱いている男子を炙り出すでいいですの?」


「炙り出すって⋯え、ええ。それでもいいんだけど」


 キジシロッティは、そんなことよりもコリッティの後ろで横一列になってる男たちが気になって仕方なかった。

 そして、コリッティがまったく男たちを意に介してないことが不気味すぎて嫌な予感しかない。


「解りましたわ。では、始めます」


 コリッティはそう言うと、両手を上に伸ばす。


 なぜか黒装束たちも同じようにした。


「はーぁッ!」


 コリッティが気合を入れて叫ぶと、途端に彼女にスポットライトが当たり、どこからともなくスモークが焚かれ、陽気なラテンミュージックのようなものがかけられる!


「こ、これは!?」


「はー、アンベレベレベレアンベレベ! ハッ!」


 コリッティが胸の前で手を合わせたかと思いきや、左足を斜め前に出しつつ前傾姿勢になり、両手を擦り合わせる! 


「アンベレベレベレアンベレベ! ハッ!」


 左足を元の位置に戻すと、今度は右足を斜め前にて同じ事をする。


「アンベレベレベレアンベレベ! ハッ!」


 擦る手に合わせて、ついでとばかりに顔も左右に揺らし、右へ左へと全身を上下運動させる!!


 なぜかコリッティだけではなく、後ろの男たちもシンクロしてまったく同じ動作をしていた!


「な、なんなのよこれ!?」


「お静かに! いまゴッドパワーを高めるんですのよ!」


 変な動作をしつつも、コリッティは猟犬になったような顔で怒って注意する。普段温厚な彼女とは思えないほど荒ぶっていらっしゃられる!


「ゴッドパワー!?」


「ええ! 神々の間でもベーシックなパワーチャージ法ですわ! 邪魔しないでおくんなまし!」


 格闘ゲームで複数のボタンを押して必殺技ゲージを高めるモーションを、キジシロッティは思い浮かべる。


「アンベレベレベレアンベレベ! ハッ!」


 だんだんと踊りの速度が速くなり、それに伴いスポットライトも激しく明滅し、BGMをアップテンポとなる!


「アンベレベレベレアンベレベ! ハッ!」


 黒装束のテンションが爆上がりとなり、揃っていた踊りからはみ出しブレイクダンスっぽくなり、ついには御幣を振り回したりしだす!


「キター! 来ましたわコレー!!」


 コリッティが、ガクガクと前後に激しく揺れる!


 それは二槽式洗濯機の脱水槽に、濡れた洗濯物を入れすぎてしまった時のようなガタガタっぷりだ(若い子は解らんだろうが)!


 そして、なにが起きたのか!


 どんな理屈かもはや考えるのもメンドクセーが、とりあえず噴水にあった巨大アンベレベ像の頭頂部(センター分け)から、白銀に輝くオタマジャクシみてぇなのが空高く発射されたのであーーる!!


 そして、白銀のオタマジャクシは、キジシロッティの頭上を通り越し、校庭のハイペリオンの木みてぇにデッケー柳の木の側に着弾(もしくは着床)されたのであーーった!!


「な、なにがどうしたの!?」


「あすこです!! あすこに向かいましてよ!! キジシロッティ様!!」


 コリッティはお嬢様らしくスカートの裾を捲り上げ、キジシロッティの手を恭しく取ると、エリマキトカゲのごとくダッシュされあそばされた!


 さて、この木なんの木の、柳の木の付近まで近づいてみると、こら驚き、桃の木、柳の木の下に黒い制服を着た男子が、汁まみれで気絶していたのであーった!!


「この人ですわ! キジシロッティ様に想いを寄せてる殿方は!!」


「え、ええー。なんか、地味じゃない?」


 キジシロッティは怪訝そうな顔をする。


 そりゃそうだ。相手はモブ! イガグリ頭をした、顔も手抜きしたようなパーツで構成され、中肉中背、特筆することもない十把一絡げのツマンネー・メンズだったからである!


「でも、アンベレベ様の占いは外れませんわ! 彼こそが、キジシロッティ様に想いを寄せてる童貞であることは間違いありません! この“モブッティ”さんが!」


 コリッティが勝手に名付けるが、モブの名前なんて作者が考えるのも面倒なので、モブッティのままで進むことになるだろう!


「んぅーーむ。ま、まあ、一度くらいならデートしてもいいかしらね!」




★★★




 さてはて、あのイガグリ頭のメンズことモブッティだが、ドドリアッティの人工呼吸(ついでにディープキスもした)にて息を吹き返すと、突如としてキジシロッティという悪徳霊場の悪役令嬢にデートの誘いを受け、そら空に飛ぶほど舞い上がったことはもはや説明するまでもあるまい!


 そして、不眠不休の1週間に渡り、デートプランを練りに練り、満を持して、その週の日曜日を迎えたわけであーーる!



 突如として、駅前にリムジンが爆速でやってきて急ブレーキで停留所に止まる!!


 降りてきたのは、ファーだか、エリマキトカゲのエリだか、そんなよくわからん装身具を身に着け、金銀宝石の類を昔のガラケーのストラップのごとくジャラジャラと垂れ下げ、全身をクロコダイルの真っ黒なウロコで作られた、まったく悪趣味なドレスを身にまとった、セレブリティかつ、ゴージャスッティな私服のキジシロッティであーった!!


「待ったかしら?」


 “2025”の形をしたサングラスをチャッと外し、まるでチョモランマのように、モリモリに盛った盛り髪を揺らしてキジシロッティが問う。


「大丈夫ですぅ! つい72時間前にボクちんも到着したところでありますぅ!!」


 モブッティは瞳を輝かせて言う。


「で、まずはどこに行くのかしら?」


「はい! まずは軽くランチからでしゅ!!」



 モブッティに案内された店を前に、キジシロッティは固まる。


「「「らっしゃいやぇせぇーッ!!!」」」


 頭にタオルをバンダナ風に巻き、黒Tシャツ、前掛けに白長靴といった店員たちが、威勢よい挨拶をする!


「と、豚骨系ラーメン屋?」


 そう。モブッティが選んだのは、デートスポットでは絶対に選んではいけないラーメン屋だったのだ(しかもカウンター席)!


「ご注文は!?」


「カタコイメアブラニンニクヤサイマシマシで」


「あいよ!」


 呪文みたいなものを言うモブッティに、キジシロッティはびっくら仰天する。


「そちらは!?」


「あ、アタシも同じものを…」


「あいよ!」


 早くしろよと言わんばかりの空気に圧され、キジシロッティはそう答えた。

 そもそもオーダーの仕方すらわかんねぇんだから当然だ。


 そして、当然運ばれて来たのは、天井にまで到達するんではないかというボリューミィーな野菜モリモリなラーメンであった!


(量もさることながら、それ以上にクッセー!!)


 店に入る前から気づいていたが、豚骨というか、ゲロでも煮出してんじゃねぇかっていうスッパイ臭いが漂っていたのだ!


「ハフハフッ! うまうまッ!」


 モブッティはキジシロッティの存在すら忘れたように麺にがっつく!


 キジシロッティは胡乱な眼をして、レンゲでスープを啜ると……


(ゲロマズゥゥゥッ!!! なんじゃこりゃー! どこぞの超和菓子職人の庭で採れた天然素材を使って作られたみたいな味じゃないのぉー!!!)


 強い吐き気を覚え、あまりの最悪な味覚情報によって脳味噌がオーバーヒートし、トリップした意識はアカシックレコードに繋がり、そこから情報を違法ダウンロードしたことで、キジシロッティの脳裏には、人類を超越したコック姿の老人が、あからさまにグロテスクなヤベェー色した雑草を収穫しているさまが、まさにリアリスティックに鮮明に視えたのだーった!!


「はやく食べて下さぁぅい! 30秒以内に食べないとロット乱しとして、強制的に口ん中に注ぎ込まれますでしゅ!」


 20秒で完食したモブッティが叫ぶ!


「はぁ!? 30秒!? この量を!? しかもスープも激熱なのに!?」


 そう! ついうっかり説明し忘れていたが、スープはグツグツとマグマのように煮えたぎっていた!


 しかーし、キジシロッティが周囲を見回すと、すでにカウンターに座った他の客は完食して、おしぼりで汗をフキフキと拭き取っていた。


「お客さーん。もう28秒ですよぉ〜!」


 店員に睨みつけられるが、どんなに急いでもこら無理だろって感じで、キジシロッティは青白い顔で首を横に振る。


「はい! まいどぉッッッ!!!」


「い、イヤァァァ!! …ウゴゴゴゴァッ!!!」


 そして、結局、キジシロッティは激熱極マズラーメンを口の中に流し込まれたのであーーった!!




★★★




 さて、飯処を出た後のデートプランも説明するまでもなくクソ最悪だった。


 映画を観る代わりとばかりに、どこぞの売れないツマンネー芸人漫才を小1時間に渡って見せつけられ、遊園地の代わりに近所の公園のシーソーに乗り、美術館の代わりに名も知らぬジイサンが自宅を改築して趣味でやっている展示会(主に電波系エロッティなコレクション)と、デートスポットに絶対に選んではならないものばかりだったのだ!


 夕暮れ時。朝にバッチリ決めていた化粧もすっけり剥げ落ち、服は破れ、擦り傷だらけであり、クレーンゲームで取ったナマハゲのヌイグルミを小脇に抱えたキジシロッティは、文字通り心身ともにズタボロであった。


「……楽しかったでしゅか?」


 モブッティは、人差し指を突き合わせ、小動物のごとく小首を傾げて見せる。


 いつものキジシロッティであれば、「楽しいわけあるかーい!」と不沈艦のごときウェ◯タン・ラリアットからの、腕ひしぎ十字固め、ストンピングの嵐をお見舞いしてやるところだが──


「⋯⋯ま、まあまあだったわね」


 ポッと頬を赤らめたキジシロッティはのたまう。


 読者諸君が「はぁ?」と言うところだが、よくよく思い返してほしい。キジシロッティこと雉四郎は惚れやすい女なのだ。


 そう。


 これは“恋”……


 まさに“恋”……


 まさしく“恋”……


 “変”に似ているが、“恋”なのであーる!


 愛に恋し、恋に愛した結果、とんでもねぇー相手の汚点すらもカヴァーしてしまったのであーーる!!


 まさに恋は盲目!


 鯉はパクパクなのであーーった!!


「……そ、そうでしゅか! なら、またデートしてもらえましゅか?」


「当たり前だのクラッチ・ホールドよ!」


 悪役令嬢らしく、キジシロッティは髪を払い除けてツンデレる。


「な、なら今日この辺で。また明日、学園で…」


「は?」


「え?」


 今日の思い出を胸に、去ろうとしたモブッティに対して、キジシロッティは怪訝な顔をする。


「なに言ってんの?」


「えっと……」


 モブッティはドキドキする。


 もしかして、「帰るのなんて寂しい」とか、「もう少し一緒にいたい」……なんて、男が言われたい上からナンバー100に入るであろう言葉が出てくるのやを期待したからだ。


「まだ夕方よ。夜は長いわ」


「は、はい……」


 キジシロッティは夕日を見て言う。


 そして──


「よし! ホテル行こ!」


「え?」


 キジシロッティはガニ股になると、ポンと自分の股をひとつ叩いた!


「一発ヤんぞ!!」


 さすが畜生! ムードもへったくれもない!


 キジシロッティは乙女恋愛にあるまじき、性欲に支配されムラムラッティしていたわけであるが、それは決してカワイイものではなく、焦点が合ってない眼は血走り、笑顔は邪悪そのもので、そりゃ全然色気も何もねぇー最低最悪の令嬢だった!


「ち、違う…」


「はあ? 違うってなにがよ?」


「ボクちんが求めていたキジシロッティ様はこんなんじゃなーーい!!」


「あ! ちょっと!」


 泣き出して走り去るモブッティ。


 そう。彼は童貞だ。だが、純情だった。女の子に理想(幻想)を追い求めるタイプだったのであーる!


「なによ! 意味わかんないんですけどォ?! デートの延長線がセクロスでしょ! やることやらないで何が恋愛だってのよ!」


 悲劇! まさに悲劇!! まさしく悲劇!!!


 キジシロッティにとって、“恋愛”とは“セクロス”するための“手段”でしかなかったのであーる!


「アタマきた! もう、帰って、ナニって寝るわ!!」


 カラスが「アホー」と鳴いて飛んでいく中、キジシロッティは怒り狂いながら帰っていったのであーーった!!!




──さて、これは余談にはなるが、その夜、童貞大邪神アンベレベの頭頂部から、燃え盛る火炎弾が一発放たれて、モブッティの自宅をピンポイントで燃やすといった事件があったわけだが、これは童貞大邪神の御心に従わず、子孫繁栄に寄与しなかった童貞への天罰だったのではないかと、学園の都市伝説の1つとして永く語り継がれることになるのだった。




─完─


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