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第3話 ずっと一緒がいい!!!

 レイゼルが10歳になった日の事だった。


 その日、私はレイゼルに「誕生日プレゼントとしてノエルのパンツちょうだい! ハンカチにして毎日嗅ぐから!!」って言われるのかと思っていた。


 だけどその日、幼いレイゼルにとって最も辛い事が起きた。


























「ばあちゃんっ、ばあちゃんっ!!」





 育ての親である祖母が、くも膜下出血で急逝したのだ。



 レイゼルにとって唯一の親が。たった一人だけ居た、自分を愛してくれる肉親が。不注意による頭への外傷によって、呆気なく本人の目の前でこの世を去った。


 いくら変態な行動が目立つレイゼルも、急遽挙げられた葬式の時はずっと整った顔を泣き腫らしていた。年寄りだからいつか別れは来ると分かっていたとしても、あまりにも急な事で。


 正直、私はどう慰めればいいのか分からなかった。


 エロゲーの世界だからお前が慰めックスすれば済むだろとか言わないでよ、リアルでそんな事言われたら普通に困惑すると思う。レイゼルの場合は普通に喜ぶだろうけど、別にそういう仲でもないし……なんか取り返しのつかない事が起きそうだし。



「っ、う……あぁぁっ!! ひっく……」



 だから私は墓石の前で泣いているレイゼルを、ただ何も言わずに抱き締めて頭を撫でるぐらいしかできない。……今回は、特別にサービスしてあげよう。特別にね。


 でも普通、こういうのって逆じゃない? 私がやってる事、ギャルゲーじゃなくて乙女ゲームの世界にあるヤツだよ。


 それから葬式が終わった後、私達以外誰もが墓の前から立ち去った頃。レイゼルはようやく泣き止んで、抱き締めていた私を抱き締め返した。



「……ノエル"も"、俺を置いて先に逝ったりしないよな」



 私を抱き締める力が、徐々に強くなっていく。



「俺の傍にずっと居てくれるよな……?」



 まだ私よりも低い背で見上げながら、レイゼルはそう聞いてくる。



「……ハッキリ言うけど、それは分からない。だから、約束はできない。もしかしたら病気になるかもしれないし、事故で死ぬかもしれないし、誰かに殺されるかもしれない。だからできる範囲でそうならないように隣で守ってればいいんじゃないの? 一応レイゼルは勇者なんだし。


 まぁ、私はレイゼルに守ってもらわなくても全っ然大丈夫だけど!」



 そう言うとレイゼルはボケーッとして私を見た後、いつもの元気な笑顔で「確かに、ノエルのパンチはめっちゃ強いもんな~!」と言っていた。



「俺、ノエルのパンチとパンツさえあれば、世界なんて簡単に救えると思う!」


「は?? さっきまでの儚げ美少年はどこに行った????」



「なぁ、誕生日プレゼントにノエルの脱ぎたてパンツちょうだい!」


「死ねクソ勇者」



 私は今日だけ殴るのを我慢すると、レイゼルはそれをいい事に私のまな板をスリスリしていた。



「へへ、うへ……じゅるっ」


「やめろ、ヨダレ垂らすな」


「……でもノエル」


 いつもの通常運転に戻ったかと思えば、レイゼルはそれから悲しそうな顔で私にこう言った。



「お願いだから約束してくれよ、ずっと俺の……俺だけの傍に居るって」


「話聞いてた? 私、確実に叶えられる約束しかしたくないんだけど……」



「一生のお願いだから」



 それはまるで迷子になった子供のようで、私が頭を縦に振らなければおかしくなってしまいそうな程に危うい様子だったから。



「…………分かったよ、それで満足?」



 そう言うと、レイゼルは「にぱっ」という擬態語が出てきそうな笑顔で「うん!!」と元気よく応えた。













「もう言質取ったからな!」


「あっ!?」



 どこでそんな言葉を覚えた!?? 


 私はそう言わんばかりな顔でレイゼルを見ていると、いつもの綺麗な筈の青い目と私の目が合う。



 絶対に離さない。



 暗く澱んで濁った青に、そう言われているような気がした。


















《勇者は病んでしまった!》




~・~・~・~




「ふへ、うへへっ……これからはひとつ屋根の下で、おはようからおやすみまでず~~~~~~~~っとノエルと一緒に居られるんだ……♡」


「合ってはいるけど、変な意味に聞こえるからやめて」



「ノエルと一緒にご飯食べたり、ノエルと一緒にお風呂入ったり、ノエルと一緒のベッドで寝たり、ノエルと一緒に成長して一緒に大人の階段を登って、一緒に子作り────」


「やめろ変態!!!」



 そう言うと私は、今日から私の家に一緒に住むことになったレイゼルをぶん殴る。



 勇者として旅に出るまで、今の状況で一人で生活するのは心身に強い影響を与える。


 心身共に健康的で必ず魔王を倒し、レイゼルの父親がキッカケで始めやがった人間と魔物の戦争を終わらせてもらわなければならない。なので昔からずっと一緒に居て心と体が休まる所で、勇者として強く成長する事に集中してもらう。


 だから幼馴染である私の一家にレイゼルが同居する事になった。


 そう、王様直々に書いたお手紙による命令でな!!! しかもそこにはこんな事が書いてあるのだ。でも無駄に前略とか色々あって長ったらしいから、私の言葉で短くまとめたのがこれ。



《戦争終わらせる為だったら、勇者の特権としてなんでもしていいぞ! 金もいっぱい出すし、姫が欲しけりゃくれてやる! ただし絶対に戦争終わらせろ、犯罪起こしても不問にするから絶対に戦争終わらせろ! 私の命の為に!!》



 全くもってクズである。これだから国民達からの信用と尊敬を得られないんだよ、魔物達の女王様を見習ってくれ。


 まぁ、つまりその手紙の内容は……レ○プとかして孕ませても全然OK! 


 一応エロゲの世界ではあるものの、OKなのは服の上からのセクハラで、服の中に手を入れたり、セッ……をするのは事前のお互いの同意がなければダメなのである。まぁそれがないと無法地帯になるからね……。でもまぁこの世界はセッ……が上手ければ、ほぼなんでもありだけど!! 


 なんでもありって事は……レイゼルに勇者だからという理由で、ありとあらゆる権限を与えたということでもあって。


 勇者が求めれば異性は必ず応じなければならない。そして本来ならこの国では犯罪にあたる、奴隷商から合法な奴隷を買わずに無理やり隷属を作っても罪に問わない、という訳である。


 そう、つまり私はレイゼルに本当に襲われかけても、抵抗するなと言われたら抵抗できない!!


 まさにファンタジー世界のエロゲーにありそうなヤツ!!


 というか抵抗したら私が牢屋にぶち込まれる事も、汚いおじさん達に無理やりされるプレイも、どんな事も可能という訳で。


 あのクソデブ変態王……側室だけで20人以上居るクズめッ!! 



「あッ♡ はぁ、はぁ……♡♡」



 おい、興奮するな。ちん……を勃たせるな!! 私はゴミを見る目でレイゼルを見ると、レイゼルのズボンから徐々にシミが広がっていく。……まさか、そんな事ないよね。



「やば、精通……したかも♡」


「は?? 死ね」



 思わずそう言ったけど、声が震えた。だって普通、現代の服に比べてこの世界はファンタジー的な世界だから、小さな村に住む庶民の服のレベルなんて圧倒的に低い。


 だから水分とかは簡単に吸い込んでビッチャビチャの大変な事になる。だけど、それにしても……だ。


 シミの広がり方があまりにも尋常じゃない、つまりレイゼルの一番搾りはものすごい量ということになる。まぁ普通に考えて分かることだけど。


 えっ、中に出されたら絶対孕むヤツでは? よくエロ同人誌とかで「これ絶対妊娠したぁ……♡」とか目をハートにさせた状態で言ってるヤツと同じくらいの量だよ?? 


 まぁ、前世は処女のまま死んだからエロ同人とかエロゲーでの知識でしか知らないから、実際どれくらい出るのかは分かってない。でも……。


 実際に直接射精してる所を目の前で見た事は無いけど、これだけは分かる。普通、こんな量は出ない。流石に、こんなに出ない。


 しかもこの痴態を私に見られてまた興奮し始めてるからか、さっきよりむしろ大きくなってるんだけど? ズボンがさっきよりもこってしてるよ?? 原作でも思ってたけど、精液って元々は血だからね? 溜めすぎるのも駄目だけど、出しすぎたら体に良くないからね?? 血が出るらしいよ??? 


 怪物だ……。


 これが勇者の生命力&性欲か……やばい。



「ノエルと……うへへぇ♡」


「やめろ、想像すんな!! というか、さっさとお風呂に行ってきて!!」



「……一緒に入る?」


「一人で行け!!」


「じゃあイッてくる!」



 レイゼルはそう言いながらお風呂に行ってたけど……クソでかい喘ぎ声で私の名前を呼びながらオナ……をするのはやめて欲しい。正直、私はレイゼルの前だとただのむっつりスケベなので普通に興奮するからやめて。


 何でレイゼルは無駄に声が良いんだ……。


 とりあえず……一緒に住む事になった幼馴染の長いお風呂の間に、私がナニをしていたのかは絶対に隠し通そう。



「同じシャンプーとボディーソープの匂いがして……なんか、ノエルに抱きしめられてるみたいな感じがする~!」


「やめろ!!!」



「えっ? 本物を抱きしめて欲しいって? ノエルってば意外と大胆だな~♡」


「どこをどう解釈したらそうなる!!」



 レイゼルはそう言って私を前から抱き締めてきたけど、また出て勃つ可能性も捨てきれないから殴るのは我慢した。私限定のドMの勇者って……ある意味最強すぎる。



「んはぁ~~っ、ノエルの匂い……♡」



 クンカクンカ、スーハースーハーっ♡ と私の胸元から匂いを嗅ぐレイゼルに、私の右腕がぷるぷるし始める。まだ、まだだ私の右腕!! 



「あ、また勃ってきた……♡」



 今だ私の右腕!!! 



 私はすぐさまレイゼルをぶん殴ろうとすると、レイゼルはそんな私の右腕をノールックで掴んできた。



「!?」


「いや、流石に何回も殴られてたらパターン覚えるから。それに俺、一応勇者だし」



 つ、つまり今までは甘んじて殴られていたという事かッ!? いや、それはそれで腹が立つけど!! 





「……駄目だろ、いくら俺がノエルに殴られたり雑な扱いされて喜ぶ奴だからって、何もせずに抵抗しなかったら」



 レイゼルは私の浅はかな考えなんてお見通しらしく、体がゾクリとする程に飢餓状態の狼の唸り声みたいな色気溢れる声でそう言うと、私の服の胸元を掴んで下に引っ張る。


 そして顔を近づけると、ちゅっというリップ音と共に胸元へ鬱血痕を残した。



「そういう、変に無防備な所……他の男に見せるなよ? もし見せたら……俺、そいつの事殺すかもしれないからさ」


「……は」



 私の頬を撫でてうっそりと笑いながら、レイゼルは平然とあまりにも物騒な事を言っていた。



「む、無防備っていうけど、私そんなに無防備でもない気が──」


「そういうとこだよ。あの頃も俺と話せばいいのに、隣の部屋の人と楽しそうに話してて、俺の事なんかなんとも思ってないみたいな風でさ。そのくせドジでいつも何も無い場所で転びそうになってて、でも俺は駆け寄って支える事もできないのに……いつも気をつけろって言ったのに、なのに……」


「な、なんの話……?」



「……んー? いや、なんでもない! こっちの話!」



 レイゼルはいつも通りの笑顔でそう言いながら離れると、すっかりズボンの方は萎えて収まっていた。



~・~・~・~



「おはよーノエル♡」


「ん……」



「今日も可愛いな~!」


「んん~……むにゃ」



「は? 何今の天使? 俺の幼馴染ってエンジェルだった?? いや、昔から天使なのは分かりきってる事だけどさー! でも天使ってここまで神々しくないよな、じゃあ女神か! 女神なら納得! あー、可愛いなほんとにも~! 朝からチ○コ勃って痛いんだけど!」


「んん……? うるさ……い」



「あっ、よだれ垂らしながら寝ぼけてる……これ舐めていいって事?? いいよな? うん、いいよ! (裏声) いやぁ、ノエルは可愛いな~♡ 無防備で存在自体がエロくてほんと可愛いし、もうなんていうか全ての森羅万象、天地創造がノエルが産まれる為だけにあるようなもんだよな~~♡♡


 ……よし舐めよう。もしそれで起きなかったらフ○ラみたいなキスして、ノエルの処女膜破っていっぱい中出ししよ。だって起きないって事は俺とそういう事がしたいって事だもんな♡ ほんとノエルってば素直じゃなくて可愛い……♡


 俺の喘ぎ声聞きながら、隠れてオカズにしてっ♡ いっぱい自分でアソコをいじめちゃうくらいエロくて恥ずかしがり屋で、俺に種付け交尾して犯されてること妄想するくらい、俺のことが大好きで両想いだもんな♡」


「……ん」



「死んでもずっと離さない……♡ もしまた離れても後を追って会いに行くから待ってろよ、俺のノエル♡♡♡」



 朝目が覚めると、何故か私の上にレイゼルが四つん這いで跨っていて、勃起した下半身を擦り付けながらハァハァと息を荒らげながら私に舌を突き出していた。



「あっ……おはよ、ノエル♡」


「朝から何してんだ、ド畜生!!」



 私はケダモノになっているレイゼルを掴んで投げ飛ばすと、投げ飛ばされたレイゼルは「あひぃっ♡」と言いながら腰をビクンビクンしてイッていた。私を恍惚そうにじっと見つめながら。誰か、レイゼルから物理的にちん……を取って女の子にしてくれ。いや私がやればいいだけか。



「ちょっと来てレイゼル、私が握り潰して去勢してあげるから」


「ノエルが俺のチ○コ触ってくれんの!?」



 そう聞くや否や、レイゼルは精液まみれのズボンをズルッと脱いで、子供にしてはあまりにも大きい、巨根とも言われそうなサイズのそれを私の目の前に見せつける。


「はぁーっ♡ はぁーっ♡ だからもう、サービス精神強すぎだって……♡ 気が済むまで俺のチ○コ触っていいからな♡ なんなら舐めたり噛んだりしてもいいし、俺のチ○コをディルドとか棒扱いしてアヘっててもいいから♡ いや、むしろシてっ♡ 俺に、俺だけにエロ可愛いノエルの一面見せて♡♡♡」



 しかし前世は処女の女にとって、ソレはあまりにもグロテスクで恐ろしいモノだった。一瞬にして私が実に愚かな発言をしたと思い知らされた。あれはとんでもないバキバキのおちん……様で、私程度では、あの大蛇のようなアレは潰すどころか折る事もできず、ただレイゼルに快楽を与えるだけだろう……と。


 それから私は目をハートにさせてル○ンダイブをしてきたレイゼルをぶん殴り、アヘって意識を飛ばせているレイゼルを尻目に朝食を食べに行った。


 それはそれとして、私のシていた想像より大きかったな……。今日の夜は中々寝れないかもしれない。



「俺のチ○コが中に欲しくて、俺の事ぎゅーぎゅー抱きしめたくてたまらなくなったら、いつでもセッ○スしに呼んでいいからな♡」


「食事中に品の無いことを囁くな、ド変態」




「またまた~! 俺のチ○コ見て洪水起こして、びしょ濡れのトロトロにさせてるくせに♡」


「何で分かっ……あ」



 するとレイゼルは私にピッタリと体をくっつけて、凶器みたいな私の好みでしかない顔面を寄せてくる。



「ノエルのむっつりスケベ♡」


 ふぅっ♡


「ひゃっ!?」



 これはマズイ。私は急いで朝食を口の中にしまうと「絶対にイケメンだけしかやってはいけない耳の中に息を吹きかける行為」をしてきたレイゼルから、サッと距離を取った。……それにしても、食事中にやけにレイゼルの魔力を強く感じたな。



「我慢は体によくないのに、ほんとに素直じゃなくて可愛いな~♡ あっ、椅子にノエルの付いてる……舐めよ!!」



 その後、私は家に居たら絶対にレイゼルが乱入してくるので、誰も居ないであろう村の近くにある森で自分を慰めていた。何故だか知らないけど、異常にムラムラしたんだ……どうして。


(※ハーメルンやpixivではそのシーンが書かれているぞ! 気になったら成人した人だけ、ノエルたその痴態を舐め回すようにして見よう! 17さいまでの子は見たらメッだからね!)


 ようやくムラムラが収まったのがお昼頃で、私は汗でベトベトな状態で家に帰る事にした。なるべく私の姿は見られないように……。たぶん10代入りたてのロリがしていいような顔をしてないだろうから。



「……まずお風呂入ろう」



 私はそう呟くと、森を出て家に帰った。私が秘め事に耽っている間、誰かに最初から最後までずっと見られているとは知らずに……。






「……ん?」



 お風呂中に頭を洗っている時。泡が目に入らないように目を閉じながら桶を探していると、置いてあった筈の桶がなくなっていた。


 どこ行ったのかが分からなくて頑張って探していると、突然急に頭に優しくお湯をかけられる。



「どう? こんな感じ?」


「うん、ありが……あ゛ぁぁぁぁぁぁぁッ!!!!」



 私はサッと離れようとするものの、お風呂場はそこまで広くない。乙女にあるまじき叫び声をしながら体を隠すようにすると、レイゼルは私を裸の状態で抱き締めてきた。


 何故レイゼルがここに!! 何普通に入ってきてる訳!? っておいテメェ、背中に擦り付けるな!!! 何処とは言わないけど!!!!



「あー、ツルスベ……ノエルのまな板おっぱい可愛い……」


「まな板言うな殺すぞクソ勇者」


 私はそう言いながらレイゼルをいつものようにぶん殴ろうとするものの、流石にお風呂場の中で殴りつけたら危ない。足を滑らせて思いっきり頭を打って死にかねないし……この世界は成人向けギャルゲー、主人公はレイゼル。


 普通にラッキースケベを起こしかねない。


 という訳なので私はレイゼルの頭を掴んでぐぐぐぐ、と押し返す。



「早く出てくれない!?」


「えっなになに? そんなに俺にここの中出して欲しい?」



 そう言うとレイゼルは私のお腹……子宮の上あたり、そこを指先でスっと撫でてくる。すると徐々に午前中に感じた熱がぶり返してくるように感じた。



「!!」


「大丈夫、何も悪い事じゃないし。誰だって恥ずかしいから隠そうとするだけで、至って普通の事なんだしさ」



 段々とお腹の上に回されていた手が、レイゼルの両手が下の方と上の方にゆっくりと寄ってくる。そしてお風呂場の鏡には、すっかり興奮している私の顔と、首筋にキスをして興奮しているのかほんのりと顔を赤くさせたレイゼルの姿が見えていた。


 これがまだ成長しきってない未熟な体という状態だからだろうか、あまりにも背徳感がそそられる。こんなにまだ小さい内に、お互いを求めて快楽に貪欲になってしまっていることに……。


太ももを人差し指の先でスッと優しく撫でて、くすぐったいがあまりに思わず体が反応してしまう。



「っん……」


「っはは、可愛い……♡ なぁ、ずーっと俺の手見て気になってるみたいだけどさ……見て、鏡。今のノエル、凄くエロい顔してるから♡」


そう言われて私は恥ずかしくなり、思わずぎゅっと目を閉じるとレイゼルにまた首筋にキスを落とされる。それにまたビクリと体が反応して、つい目を開いてしまった。レイゼルはクスリと熱に浮かされた表情で笑う。


でもなけなしの理性で我慢しているのか、全く余裕の無いレイゼルの顔。本当は今にも犯してめちゃくちゃにしたいのを、雰囲気作りの為に必死に我慢してて。それがあまりにも、官能的だった。



「もしかして期待してる? ノエルのむっつりスケベ♡



















 さっきまでずーっと森の中で俺の事呼びながら、1人でずっと気持ちよくなってたのにさ♡♡ 媚薬の効果、どうだった? すっごく気持ちよくて俺の事しか考えられなくなって、好きになっただろ? 今から本物の俺の童貞チ○コでいっぱい犯して──」



 そのあまりにも余計な一言で私はレイゼルにシャンプーの泡を飛ばして目潰しをすると、流石にそれはダメだったのか「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!! 染みるッ!!!」と言いながら床でゴロゴロしていた。


 無様なり、変態勇者め。




 というか原因お前か!! しかも見てたんかい!!! というかどっからそんな媚薬とかいう物を手に入れた!?? 


 うわ──────────っ!!! 死にたい、誰か私を殺してくれ!!!!! 



 そう思いながら私は一度冷水を被ると、さっさとお風呂場から上がった。




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