昼に太陽が照らす星の一帯は、
一つの世界でした。
夜に太陽が
もう一つの世界でした。
ひたすらまわってきた星は、
一つの世界になっている裏で、
もう一つの世界になってきました。
一つの世界は、
もう一つの世界は、
造作なく一つの世界へと、
移り変わってきました。
例えばすべてが
それに
一つの存在は、
造作なくもう一つの存在へ、
もう一つの存在は、
造作なく一つの存在へと、
輪がまわるように
移り変わってきたのでしょう。
ひたすら生きてきた存在は、
一つの心の裏で、
もう一つの心になってきたのでしょう。
現実に存在する時間は、
一つの心だったのでしょう。
夢に存在する時間は、
もう一つの心だったのでしょう。
すべてを照らすことも
すべてを翳らすこともできない、
この世界に存在する限り続いていきます。