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黒人が日本のマンガ・アニメに出るわけねーだろ

 前提として、日本っていう国は日本人アジア人ほぼひゃくぱーせんとだってことね。


 だからそもそも日本人と日本人以外で差別化されるの。もちろん、昨今はグローバリズムも相まって外国人キャラがマシマシではあるけどね。


 でも、そういうキャラはたいてい『外国人キャラ』っていうキャラクター性が含まれてる。日本で暮らすフツーの外国人っていうキャラじゃなくて、どこかしっかで"キャラ"になってる。


 カタコトだったり金髪だったり、つまり『外国人っぽい要素』をキャラクターとして搭載してるんよ。その時点で、日本人にとって外国人がどんだけ珍しい存在かってのがわかる。


 だってさぁ、わたしたちは外国人を見るとき「あ、がいこくじん・・・・・・だ」ってなるじゃん? あの人はフランス人だとかアメリカ人だとか、ドイツ人だとかイラン人だイスラエル人だとはならないじゃん?


 自分たちと外見が似てる中国人、韓国人、台湾人をかろうじて「あの人はちゅうごくじん・・・・・・・かな?」って、やっとこさ国別で考えられるレベルじゃん?


 わたしたちは『日本人とそれ以外』で見ちゃうのよ。


 それが前提。で、日本はアメリカ人と昔ちょっとやって、焼け野原になって、そっからアメリカさんとよく交流するようになりました。そっからヨーロッパとも手を組むようになったし、欧米中東系の方もちょこちょこ観光旅行に来てるっぽい。


 詳しい数値は『JNTO 日本の観光統計データ』ってところで見れるけど、近場の韓中台はじめマレーシア、インドなどの東南アジア系が主たる観光客。続けてオーストラリア、アメリカ、カナダ、ヨーロッパとつまり白人さんたちがこぞって日本にやってくる。


 黒人が主な人種である国、たとえばアフリカ大陸の多くの国とかから来る観光客はめっちゃ少ないの。つまり、日本人にとって黒人さんは遠い存在・・・・なの。反論あるだろうけどこればかりはしゃーないじゃん?


 遠い存在をわざわざ創作物で描く必要はないし「それどこに需要ある?」ってなっちゃうじゃん?


 日光市で暮らしてる縁あって、わたしは外国人とよく会うんです。温泉で会話したりもする。で、その相手の国籍を聞いてみると欧米が主。東南アジア系もちょこちょこいるけどそんな少ない感じかな?


 南アフリカですとかガーナですパターンは稀有。もちろん、日本を隅々までチェックしたら黒人さんばっかしな地域もあるかもしれないけど、少なくともわたしの周りでは少ない。っていうか東照宮周辺を歩く人の中でも黒人さん見かけることあるかなぁ。


 だからラノベ、マンガ、アニメなどに黒人キャラが少ないのはしゃーない。だって日本で見かける"外国人"ってだいたい白人だもん。アジア人いついては日本人と見間違うし。


 で、本題。なんかね、海外のアニメファンは「日本のアニメには黒人が少なすぎる!」っていう主張があるんだって。で、そのおかげでユニークすぎる文化っていうか二次創作っていうかいろいろがあるんだって。ってことで、今回はそれについて書いていきましょう。






:世界で話題の Black Washing:


 日本のアニメは世界で人気。あっちこっちの国でジャパンエキスポ的なのが開催されて、そのほとんどはアニメ関連だわさ。


 ってことで世界中でジャパニメーションが親しまれてる。すると、どこからともなくさっき書いた話題が生まれてくる。


 するとどうだろう? なぜか「既存キャラを黒人化しようぜ!」っていう流れになった。それが見出しのことばブラックウォッシングである。


 適当に画像検索していただければ。ってことでひとつやってみてください。そしたら次の行読んでってね。


 どうだった? いろんなキャラが黒人化されてたでしょ? 感想はコメントでおしえてね。


 あ、ちなみにブラックウォッシングと同じように『ホワイトウォッシング』って概念もある。意味はまあ上記の逆ってことだね。


 ただしアニメキャラを黒人化させるのと異なり、白人化させると批判が多くなる模様。まあ、黒人さんは不遇の時代があったから、黒人化してもある程度寛容になるのはしゃーない。


 が、炎上騒ぎが起きた。たとえば『ダンダダン』のオカルン(高倉健)を黒人化したイラストがめっちゃ燃えた。日本で。飛び火してほかの国でも燃えた。


 ブラックウォッシングは、今まで迫害されてきた黒人という歴史があって黙認されてきた、らしい。が、さすがになんでもかんでもブラックウォッシングされるのはそれ差別じゃない?


 っていうかホワイトウォッシングは熱烈批判されるのにブラックはいいの? それダブスタ案件じゃない?


 などいろいろ入り交じる炎上騒動となった。日本だけでなくアジア圏も参加しはじめた。これはおもしr、いや興味深いなぁと思ってちょっと調べてみる。


 黒人文化としては「理屈じゃなく"黒人だ"と感じたらそいつは黒人。"白人だ"と感じたら白人になる」という感じだそうだ。で、日本のアニメはだいたい色白に設定されてるから白人認定され、よってブラックウォッシングされるというルート。


 なんだそれ。しかも黒人化イラストを投稿する際「二次創作を描いたよ!」ではなく「あのキャラを修正・・したよ!」的なお知らせをするようだ。


 なんだそれ。






:白人化するなクソが!!:


 みんな『ポプテピピック』ってしってる?


 大川ぶくぶ氏の大人気マンガだね。アニメ化もしたし、まあ万人受けするタイプではないけどわたしも見ました。いやー独特ですね(語彙力


 彼がちょっと前(2024年10月)に『スプラトゥーン』のイイダってキャラを描いたのよ。お肌が黒い挑発的な表情をしたあの子ね。


 それをXで公表したら好評だったんだけど、なんか海外の方からもメッセージもらったんだって。どんなんだったと思う?


「肌のトーンが明るめだ。なぜ彼女を白人にした? 黒人差別だろ!」的な反応だったようです。で、ぶくぶ氏は謝罪した。


 あー、なるほど。


 これほどまっすぐなダブルスタンダートを見たことがあるだろうか? いや、まあホワイトウォッシングを批判してる人がブラックウォッシングを推奨してると確定したわけじゃないけどね?


 でもまあ、そういうもんなんだろうね。白人黒人問題は学校やら日常生活やらで学ぶ事柄だけど、まさかここまでかっ飛ばしてるとは思わないよね。


 ショージキな話、二次創作でキャラを黒人化したいなら黒人化すればいいし、白人化したいならどうぞどうぞって感じ。アジア人、中東、その他いろんな人種がいるわけで、そういったキャラにアレンジしたいなら遠慮なくやればいいと思う。


 それらはファンアート。すばらしいその人の二次創作だ。


 海の向こうでは、黒人が白人にヒドいことをされた。その歴史を学校で学んでるだろうし、インターネットほかいろんな情報媒体でも学ぶ機会がある。黒人差別用語を知識として知ってる人もいるでしょう。


 キミも知ってるでしょ?


 ただまあ、自分たちが自由に二次創作してもいいと主張しつつ、他者の二次創作を拒絶否定どころか出すことすら許さないってのは"ちがう"でしょう。まあ、創作界隈ではたまに、そう、たまーにすっさまじぃ二次創作があったりするが……まあ、そういったブツに触れて脳破壊されるのは運が悪かったということでひとつ、どうぞ。


 ちなみに、アニメのキャラクターは白人でもアジア人でもなく『ひと』を描いてます。まあもっと言えば『日本人』を描いてる。ただ、アニメはデフォルメされてて、見る人にとって親しみのある人種に見えるからアジア人にはアジア人に、白人には白人に見える――ようになるでしょう。


 これもひとつのクレショフ効果かな? まあいいや。


 ちなみに、黒人をマンガで表現する際トーンの指定やら何やらがけっこうタイヘンだそうだ。それも黒人キャラを描くハードルあっぷあっぷさせてるんかもしれない。でもまあ、日本自体がそもそも黒人不足なので、もっと南アフリカとかそういう黒人が多い地域と交流して、日本国内に黒人さんがどんと増えてけばまた違うんじゃないかなぁ。


 っと、欧米人と会話してたオッサンは思いました。ちなみに、わたしは黒いラブラドールと暮らしてます。






:キミはなにがすき?:


 イヤなものって逆に気になっちゃうよね。


 差別がキライだと、ついつい差別に関するツイートや動画を探して「差別するな!」と叫んでしまう。それはわかる。そういう気持ちは隠すべきじゃないし、もっと叫んでもいいと思う。


 ただ、ヘイトを吐き出すよりポジティブな感情をもつ時間を長くしたほうがキミのこころにグッドボタンだと思うので、どっちかってと『何が好きか?』をもっと追求してほしいな。


 アニメ好きかい? どんなアニメがいい? ゲームは? ラノベは? ソロキャンプの趣味をお持ち? プラモデル、絵画、機械いじり音楽犬運動その他もろもろ――キミが好きなものを追求していけば、自ずと幸せホルモンがどばどば出て脳にも身体にもすごく良い効果をもたらしてくれるよ。


 日本は黒人キャラ少ないけど、代わりに『褐色キャラ』ってのがいるね。まあ、それも海外じゃ黒人認定されてるようだけどそれは置いといて、わたしああいうキャラも好きです。八重歯とか覗かせてくれるとグッとくるよね!


 差別問題はなくならないのでしょう。でもまあ、黒人と同じく中東系のキャラ少ないけど中東人からは「中東人キャラいないぞ!」とはならないので、まあ気の持ちよう? なんだと思います。べっつに自分の国のキャラが出てないからって気にするこたぁーない。たのしく人生歩んでくべ(栃木弁


 キミの人生がグローバリズムでありますように。

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