ある日、気になって創作界隈の今的な情報を調べてみた。みんなだいすきGoogleさんにお願いしてね。
検索ワードはそのまま『創作界隈』。そしたら検索予測ワードに『気持ち悪い』が出てきて草生え散らかしたオッサンがここにいます。
いやー不意打ちだった。さらに『ブロック推奨リスト』とかいうよくわからないけどパワーを感じるワードが登場。なんじゃこりゃ? と思って調べてみたら見覚えのある名前が目に入った。
七瀬葵。
2000年代に一斉を風靡したイラストレーターだ。マンガも描いてるし、個人的にはナコルル? のイラストが有名じゃなかったっけ? というイメージ。でも絵がきれいでうまくて「いいな」と当時思った記憶がある。
その七瀬葵氏がめっさブロック対象に選ばれているらしい。なぜだ? ふと気になって仕方がなくなったので調べることにした。
なるほど
AI絵師。人工知能を用いてイラストを生成する。その技術を活用しイラストを作成する人のこと。
創作界隈は今、この話題がけっこうな炎上テーマになってるようだ。擁護する姿勢を示せばアンチから総スカンをくらい、じゃあ拒否る姿勢を示せばと思いきやそれに対するアンチもいらっしゃるという。
おっもしれぇなあと思いつつ、今回のテーマはこれにしようと思った。
:そもそもAIってなんぞや?:
AIとは[ artificial intelligence ]の略。直訳すれば人工的な知識。つまり人工知能。
コンピューターを利用して『知能』を再現しようとする技術。知能ってのは人間がもってる知的活動能力のこと。たとえば物事を認識する能力。ボールがこちらに飛んできたら「あ、これは頭にぶつかるな」と認識する能力。それができなけっれば「頭にぶつかる
ある問題から要点をとりだし、推論し、結論を出すのも知能。AIに推理小説を説かせることはできるのだろうか?
まあ、ざっくばらんに書いたけど人工知能ってのはだいだいこういうもの。いままで取り組まれてきた歴史があり、同時に失敗しつづけてきた歴史もある。哲学者のデカルトさんが「人間なんてただの"複雑な機械"だよ」と断じたそれ以前から、人は人をもしたメカ娘にぞっこんだったのだ!! ――っていう冗談はよしとこう。
機械が生まれて計算機が生まれて、それらを自由に操れるプログラミングという技術が生まれて、人類は人工知能という可能性に気付いた。だからこそ、人間の脳
最初は『ハノイの塔』的な論理ゲームをひたすら組み込んでいったのね。そうすりゃ論理的思考が身につく的な感じで……でも、みなさんは『人間は論理的ではない』という事実をご存知ですよね?
論理的でなく、たまにおかしなことをする。でもそのおかしさは実はどこかまっとうで、筋が通っていて、そういう人間がもつ知性を備えることができなかったわけ。だから、さいしょの失敗で反省したエラい人たちは、人間がもつ論理的でない部分まで模倣しようとした。
それが機械学習のはじまり。人間が「これが正解だ」と思う
これもすぐ失敗におわった。なんでかって? ――学習量がパネぇんだわこれ。
だってそうじゃん? たとえば医療系って人間がうんねん学習する内容を詰め込まなきゃいけないんだよ。それは知識だけでなく症状や状況にあわせた判断などの能力も問われるし、言葉を模倣するなら「〇〇だろ」と「〇〇でしょ」の細かいニュアンスまで教えなきゃいかん。それを逐一やってくにはとんでもない時間と労力が必要で、これを80年代のPCでやってるんだからなおさら容量オーバーだよ。
ってことで挫折しました。学習量があまりにも多すぎたから……でもこれって、その量に耐えうる容量をもったマシンと、ハンパねぇスピードで学習させられる方法があれば解決できるってことだよね?
ってことで現代、その両方を備えた第三次AIブームが到来しているの。その成果はみなさんもご存知でしょう。AI学習によって鍛えられたコンピューターくんが、囲碁や将棋などのスポーツでヒューマンに勝利するようになった。人間が「なんで?」と思うような手もうつ。人間では気付けないような点に気づく。
現代は、これらによって集約された知識を生かした技術が生まれている段階。たとえば『ChatGTP』なんか有名だね。それだけでなく、いまSNSを沸騰させてるAI画像生成やAIによる音楽生成なども盛んに行われています。そんな素晴らしい技術になぜアンチが湧くのかって? それはね。
AIには
:AIを活用する:
人工知能は人工的に生み出された知能なんです。だから、知能を人工的にぶち込まなければならないのです。
絵の描き方、音楽の作り方、ゲームの作り方、スポーツの攻略法……いろいろな知識をそこにぶち込む。けどね、これ人間の学習法とは異なるんです。人間はゼロからすべてを学ぶ。音楽であれば"音"に音楽性を見出し、音の連続を楽しむようになり、音楽は楽譜でつくるんだよと習い、音符で音を表現し、記号で感情を表現できるようになっていく。
AIは違う。音楽をとにかく知識として詰め込む。完成した音楽を詰め込んで学習させていく。で、それらに「これは"悲しみ"を表現した音楽だよ」などの注釈を盛り込む。そうすると、AIは悲しい曲をつくるときにその旋律を好んで出力するようになる。
つまり、元となった音楽をそのまま詰め込むわけだ。で、その元となった音楽とは既存のあらゆるものになる。キミがネット上に公表した絵や曲やゲームが学習されてるかもしれないね。
アンチはまさにこれを恐れ、嫌う。だってこれつまり盗作やんパクリやん。その数もハンパないやん? 著作権どこいった?
他にもいろいろ意見があると思うので、それらはコメントで教えていただければと思います。
:あたらしい呼び名:
わたし個人としても、これは由々しき課題だと思う。法的、倫理的課題が山積みだとは思うが、技術は技術なのでそれを活かす方向に向かうのも良いとは思う。
AIを嫌う、苦手にする人の気持ちもわかれば、AIの素晴らしさに表現を見出す方がいるのも理解できる。その差別化として[#AI生成]的なタグ設定をしてるサイトも多いし、AIで作成したものを受け付けないサイトもある。AIを活用し自らの作品に落とし込んでる達者な方もいれば、かんっぜんにAIに頼り切り絵描きもクリエイトもできない方もいる。
混沌としてるなぁ。そのなかでアンチがどーしてもイヤなのが「絵も描けないクセに
提案するだけならだれでもできる。それを自前のスキルで表現するからこそ創作者と言えるよね。ってことで、わたしはこんな提案をしたい。
・今後AI絵師に対する呼称は『AI生成師』で良いのではないだろうか?
勘違いしないでほしい。わたしはAIイラストをアップしてる方を侮辱してるワケじゃない。AIをうまく活用するのもひとつのクリエイトだ。AIは結局機械なので、的確な命令文を構築しないと適切に出力してくれない。
AIに自分のイメージ通りの働きをさせるって難しいのよ。SNSにもよく「AIに頼んだらこんなイラストができた(笑」みたいなネタ画像飛ぶじゃん? X(Twitter)のGrokさんに尋ねたらトンチンカンな答えが帰ってくることもあるじゃん? Google検索で冒頭にAIが答えてくれるようになったけどやっぱトンチンカンな場合があるじゃん?
そのAIの得意分野は何か? AIに自分の意図を理解させるワードはなにか? 目的に沿った結果を得るには相応の準備とワードが要るのですよ。知識たっぷりだけど命令文の解釈が苦手なAIもあるし、逆に文章の組み合わせを理解してくれるのに知識がイマイチってタイプもある。
あるんだよ、そういうの。だから適切にAIに出力させられる人って貴重だしすごいと思う。それもひとつの技術だよ。さらに注意が必要なのは『AIは誤情報も学習してしまう』ということ。手に足が生えてる絵ばかり学習させたら「人間を描いて」と注文するとそういった画像ばかり生成される。AIが犬を『DNAの95%が人間と同じです』と学習してしまっていたら「犬と人間は遺伝的に同じ種の動物です」なんて回答をしてしまうかもしれない。
学習量は増えたが、こういったフェイクも学習してしまうのが現代の人工知能の課題なんだろうね。それはそれとして、AI使ってるんだから創作そのものにはならんやろというのもわかる。気に入らなきゃAI出力師でもいいし"師"の字を抜かしても構わん。まあ、まったりいきましょうや。
なんか、最近は少しでも解釈などが自己価値を合わないアカウントは自衛のためブロックする人が増えてるらしい。自分の価値観を大事にするという意味ではこれはこれで重要な考え方なのかもしれない。少しもったいないような気もするが、わたしも参考にしてみるかなって。
いやだってさ、SNSってミョーに攻撃的になっちゃう方いるじゃん? わたしはまだ遭遇したことないけど。遭遇したほうがいいのか?
判断にあぐねつつ、わたしは今日もつれづれ文章を書く。これを学習したところでどうにもならないだろうが「AIさんみてるー?」的なことやってみたいわぁ。