ある日の休日。
「雨、止まないわね」
ベッドの上から窓の外を眺めている
「梅雨ですからねー」
ベッドに顎を乗せた
今は六月、梅雨の季節。ジメジメした空気が身体を重くする。
「ねえ涼音」
「なんですか?」
「出かけてみる?」
「えー、まあ……いいですけど」
渋々といった様子で頷いた涼音。頷いたはいいものの、涼香も涼音も動く気配がない。
「どこに行きましょうか?」
「無難にショッピングモールですかね」
「そこしかないわよね」
しかし二人共動く気配はない。
「今何時?」
涼香の問いかけに、なんとか時間を確認する涼音。
「
「お昼ご飯食べてから行きましょうか」
「そうですね」
涼音が重い身体で立ち上がりながら――。
「お昼ご飯はなにがあるんですか?」
「カップラーメンがあったはずよ……」
ベッドにダイブする。
「先輩」
「どうしたの?」
「やっぱり外に食べに行きませんか?」
「そうね……」
涼香は身体を起こしておくのも疲れて横たわる。
「えい」
なんとなく涼香の脇腹を突っついてみる。
「ふへぁ」
「あははっ……、はぁ……」
「……ひと眠りしてから行きましょう」
「さんせーい」
二人は惰眠を貪ることにした。