やはり小テスト。定期テストよりも問題数が少ないため、制限時間は三十分だ。
見直している時間は無い。
テスト終了となり、解いた問題用紙を担当教師の下へ持って行く。
その場で採点してもらい、合否を確認するスタイル。
手応えバッチリ
「おめでとう。やっぱり水原さんはやればできるね」
そう言って返却された小テストは、満点ではないがそれなりの点数。もちろん合格だった。
「ありがとうございます」
その次――。
「惜しいけど
「嘘だぁぁぁぁぁぁ!」
「単語は覚えられてるから、頑張れば大丈夫だと思うよ」
「アヤえもーん!」
崩れ落ちた
「頑張りなさい」
滂沱の涙を流す理子であった。