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穴 その3 穴から脱出しましょう

ベルシュタイン「なんで、みんな食べてしまいますのぉ~」


私「何層あるの? ここは?」


ベルシュタイン「二百層はありますわよ。はあ~」


美雪(エッチな格好)「言ったでしょ? ここにはクズしかいないって。私がなんでここにきたかわかる?」


私「なんでなの?」


美雪(エッチな格好)「ラーメンが食べたいからよ! だけどね! いつも一番上の第一層のやつが全部食べてるの! 明らかだわ!」


私「近所のラーメン屋行ってよ。あと、いつまで恥ずかしい格好してるの? 慣れたの?」


萌美(おっさん化広島極道風)「兄貴! 姉貴! わしゃなんでもくえればええけぇのぉ! なんでここにきたのかは記憶にないんじゃ! がははっ!」


私「なんで広島弁なの? かわいい萌美ちゃんはどこいったの?」


美雪(エッチな格好)「私の肉体は食べ物であり、私の血は飲み物である」


萌美(おっさん化)「えっ? 姉貴? 食ってええんか?」


美雪(エッチな格好)「あっ、いや、冗談よ、萌美ちゃん。アーメン」



――――



 一カ月後。


私「ねえ」


ベルシュタイン(ストレスで食べすぎて太る:体重148キログラム)「何よ? げふっ」


私「下におりない?」


ベルシュタイン(デブ)「どういう意味?」


私「下に降りながら、食べ物をみんなに分け与えるの。使える物を武器にして」


ベルシュタイン(デブ)「なんで急にそんな聖人みたいなことを」


私「見て」


美雪(エッチな格好)「ぐごー! うしゃしゃしゃしゃしゃ!」(←寝てる)


萌美(おっさん化)「…………」


私「萌美ちゃんがムキムキのまま戻らない。美雪を見ている目が、どう考えても、『餌』を見ている目になってる。このままだと私たちは食われるかもしれない。みんなに食事を与えつつ、争わず、下に降りてこの仕組みを壊すの」


ベルシュタイン(デブ)「……そうね。私もここに来ると言ってしまった以上。出ることもできないしね」(←実はみんなにないしょで、出口は知っているのだが、体がつっかえて出れない:セバステンという使用人にも本人だと認識されてなく、トンカツを与えられたので食べた)


私「計算してた。たぶん二百五十層ある」


ベルシュタイン(デブ)「そのあとはどうするのよ?」


私「台に乗ったまま上にあがればいいの」


ベルシュタイン(デブ)「なるほど。のりましたわ! ぶしゅるるるるるるうっ!!」(←体をふるわせ熱い汗が飛ぶ)


私「やだ。汚い」(泣)



――――



 次の日。


美雪(エッチな格好)「ちょちょっと! 何かするのなら、私を解放してよっ!」


萌美(おっさん化)「姉貴、これからどうするんじゃ?」


ベルシュタイン(殺戮の波動をあびて100キログラムやせた)「――下に行きますのよ」


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