穴の下へ降りていく。
下層の男その1「やっべ! エッチな格好してるウェイトレスちゃんがいるぜぇ!」
下層の男その2「うひょうぉぉぉぉっ! デザートはおいしくいただかなきゃなっ!」
美雪(エッチな格好)「ぎゃあああああああああっ! ちょっとぉぉぉぉぉ! あんたら助けなさいよぉぉぉぉぉ!」
ベルシュタイン「ベルシュタインバスター!」(←相手を顔面からたたき落とす)
萌美(肉体派の極道オス)「ええかぁ? 極道ってのはなぁ~。上に張り付いてなんぼんのもんじゃい!!」(←下層の人間の頭部をにぎりつぶす)
美雪(エッチな格好)「二百五十層じゃなかったの? 台止まらないわよ?」(←おそいかかってきた男たちの首の骨を折ってる)
ベルシュタイン「どういうことですの?」
私「誰もいないと思われている階層じゃ、台は止まらないんだ」
美雪(エッチな格好)「なんでみんな血まみれなの? 何?」
下の階層に血まみれのオオカミ男が立っている。
私「ポチ、なの?」
美雪「誰?」
私「私の旦那よ」
美雪「ええっ? あんた女子高生じゃないの?」
私「違うわ。『ワンワンカフェ』のバイトよ」
ベルシュタイン「旦那、ポチっていいますの?」
私「あんた! なんで私から逃げたのよ!」(←オオカミ男に向かって跳び蹴り)
オオカミ男「ワウッ? グワンッ!」
ベルシュタイン「いや、旦那、オオカミ男ですの? ひえっ?」
門平(刀を持ってる)「ポチ君は渡さないぞ!!」
美雪(エッチな格好)「門平君? 萌美のいけにえとして捕まえておいたのに、逃げ出した門平君なの? どうしてここに?」
門平「お前がポチの嫁か!!」
ベルシュタイン(ギックリ腰)「KADOHIRA! 私たちの友情を裏切る気?」
門平「いけにえとして差し出しといてよく言うぜ! いいか! 俺はポチとの友情を信じてるんだ!」
ベルシュタイン「ほえっ? まさか……やだっ、汚らわしい!」(←男と犬のからみを想像中)
門平「いや、そっち方面じゃないぞ」
門平「俺とポチ君はおたがいの境遇が似ててな。二人でSNS投稿を始めたんだ。そしたらそれがバカ受けして、メディアに呼ばれるまでになったんだ。これから二人で巨万の富を築こうってのに、それを邪魔されてたまるか!!!!」
美雪「何投稿してるの?」
門平「ポチの愛くるしい日常だよ!」
美雪「あー『SNS動物園』ってやつね。あのオオカミ男。かなり凶悪な顔してるけど。よくバズったわよね」
門平「いまさら旦那に捨てられた惨めな嫁の出番はないぜ! SNSでそのでかい乳でも出してな! くたばれっ!」
私「おりゃあああああああっ!」(←他人には拳がでかく見える:殺意のオーラ)
門平「おぶうっ?」(←顔面にパンチをくらいふっとぶ)
私「――弱い女が、オオカミ男の嫁なんてつとまるわけないでしょ?」(背中を向ける:背筋が鬼の形)
美雪「いやっ! どこに顔のせてんのよ!」(←門平の顔が股間に着地)
門平「……待て」(←臭くて目にしみる:泣)
美雪「しゃべんなボケェ! むずがゆいでしょうがっ!」
門平「これ以上ポチを虐待するな。ポチはなあ――毎日毎日バターをなめさせられていたんだ。ご主人様が喜ぶと思って何も言わなかったみたいだけどな。そのバターが酸っぱくて、たぶん腐ってる……」
私「誰が腐ったバターだ!」(←オオカミ男に蹴り)
美雪「いいかげんその顔どけろっ!」(←エッチな格好をやめて門平の首の骨を折る)
オオカミ男、門平、ともに死亡し、穴の底へ落とされる。
萌美(元の妖精さん)「にゃー、おいちー!」(←食べ物をすべて食べた。てへっ)
美雪「やれやれまったく」(←エッチな格好に戻っていく)
私「いつでも脱出できたのに、なんでそんな格好を?」
美雪「明らかよ。この方が腰が安定して気持ちいいの」
完