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海 その3 小さいおじさん

 私は女神の腕を肩にかついで、海辺までやってきた。


女神「はあっ、はあっ」(重傷を負い死にかけている)


私「大丈夫?」


女神「ううっ……頭が痛い……二日酔いじゃ」


私「自業自得じゃない」(←彼女を捨てていく勇気がためされている)


私「電車の中で何が起こったの?」


女神「わからん……ワシは気分が悪くなって……電車の外に出てゲロってたからのぉ」


私「マジで役に立たないね」(あきれ)


私「海か。これからボクたちどうすれば……えっ?」


私「あそこに人が生き残ってる!」


女神「ええ……どうぜあれ罠じゃろう。行っても無駄じゃ。それにデブだし、きっとかわいくないぞい」


私「罠って、どうして?」


女神「ああやって、人間を釣ってるんじゃろう? 世界が荒廃しても、人間の醜さは出てくるよってことじゃ」


私「そっかなぁ」


私「ボクがちょっと話しかけてみるよ」


女神「やめとけやめとけ。それよりもここに酒があるから、また飲もう、あうっ!?」(海に突き落とされる)


私「ねえっ!」(女神を捨てる)


私「ここで何を、おぶっ!」(おなかにマジ拳)


 私は気絶した。



――――



リアナ「猫美ちゃ~ん」


リアナ「おいしいキャットフードができたわよ~。一緒に食べようよ~」


リアナ「あら~。どこに行ったのかしら? あら?」


 リアナは屋根裏に続く階段を発見した。


リアナ「布団に誰か寝てる?」


 リアナ、ベッドのふとんを取ってみる。


真田「リアナ~。まだまだ刑は終わってないでしょう? げふっ」(10キロ体重増)


リアナ「真田ちゃん――これはどういうことなの?」(水着のお尻がひきしまる)


真田「ふえっ? 何が?」


リアナ「ベッドに小さいおじさんが眠っているわ!」

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