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青龍28

夕暮れの校庭。バスケットコートで、ボールをパスし合いながら、語り合う男子高校生2人。


翔太「…もうすぐ卒業だな。なんか、あっという間だった気がする。」


蓮「だな。三年間、色々あったけど…」


シュートを打つ。リングに当たり、外れる。



蓮「俺、未だにあの時のこと、ちょっと気にしてたんだ。美咲のこと。」


翔太「あー…あの三角関係っぽくなったアレな。正直、俺も気まずかったよ。」


ボールを拾い、再びシュート。リングに当たり、外れる。



蓮「…美咲、俺に告白してきたけどさ。知ってたんだよ、翔太のことが好きだったの。」


翔太「まじか。」


蓮「まじ。わかってて、ちょっと意地張ってたんだ。変なプライドというか。」


苦笑しながらシュート。今度はリングに当たることなく外れる。



翔太「俺もさ、美咲に何も言えなかった。蓮との関係崩れるのが怖くて。」


翔太「でも今こうして、バカみたいにバスケしてるのが一番楽しいわ。美咲のことも、もう過去だしな。」


蓮「俺も同じ。なんか、やっと言えてスッキリしたわ。」


シュート。バスケットゴール横2メートルへ向かう放物線。



翔太「ま、いろいろあったけど、やっぱ俺たち…」


蓮「いいチームだったよな。」


シュート。結果は同上。



翔太・蓮「「ありがとうな。」」



せめて入れろや、と思う。


【初心者】

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