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青龍44

人生とは重き荷を背負うて歩くが如し。


かの徳川家康公は仰った。急ぐべからず、それでも前へ進めと。


そう、この道を往くは、嵐の中を歩むが如し。

先に待つは峻厳しゅんげん、歩を進めども足元は泥濘でいねい


人の一生、安寧をこいねがうは易し。

だが、志を掲げ、為すべきことを為さんとする者には、

道は常に険しく、影は常に背後に在り。


それでも、歯を喰いしばりて進まん。

傷つこうとも、倒れようとも、

この足が動く限り、己が成すべきを成すために、

前へ、ただ前へと、我が道を踏みしめん。

我が志、容易たやすく折れるものにあらず。

歯を喰いしばりて一歩を刻めば、たとえ一寸の前進なれど、確かに道は拓かれん。

退かぬ、臆せぬ、省みぬ。

いかなる苦難も、我が歩を止めることあたわず。


名声を求めず、賞賛を欲せず。

ただ、心の奥底に灯した微かな光を信じ、

試練を糧とし、痛みを糧とし、歩みを続けん。

風雪を耐え抜いた先にこそ、真の強さは宿る。

この苦難こそが、我を鍛え、我を証す。


ゆえに今、いかに多難な道なれども、我は歩む。

逃れず、誤魔化さず、己を欺かず。

いかに血反吐を吐こうとも、ただ、黙して前へ進むのみ――。


その姿勢――今ここにして、我は誓う。


学校法人 聖森幼稚園 恒例企画

秋の大運動会・25m徒競走 開始前

さくら組

たちばな しゅんたろう 拝


【矜持】

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