目次
ブックマーク
応援する
いいね!
コメント
シェア
通報

第23話 消せない炎、消せない罪

「自殺? 加賀さん、あなたは小鳥遊一族の肩をもつつもりですか?」


「宗一郎さん、落ち着いてください。ちゃんとした根拠もあります」


 俺は、三枝の弓を取ると、彼の残したダイイングメッセージの内容を明かした。


「やっぱり、師匠は弘道に殺されたのよ」


「確かに、そう考えるのが普通だろう。だが、三枝さんの遺体を見てくれ」


 彼の手のひらを指さしてこう言った。


「ロープの跡をどうやって説明する?」


「どうって……?」


 瑞樹は、俺の言葉の意味がピンときていないようだった。


。つまり、彼は弘道に罪を着せるために自殺したんだ。理由は、まだ分からないが」


 論理的に考えれば、これしかない。


「そんな。師匠が自殺した……?」


「これで邪魔者は消えたな……」


 弘道は静かにそう言った。



【読者への挑戦状】


「火送りの儀式」を巡る惨劇。

桟橋が炎に包まれ、逃げ道は断たれた。

そして、一連の事件の果てに、ある者は命を落とし、ある者は絶望の淵へと沈んでいく――。


だが、この因習に囚われた島で繰り広げられた悲劇の裏に、真の黒幕が潜んでいる。


あなたは、すでにこの謎を解く鍵を手にしている。犯人は誰なのか? その決定的証拠とは何か? そして、この因習の結末を見届ける覚悟はあるか?


すべての真相が明かされる前に、あなた自身の推理を導き出してほしい。

この作品に、最初のコメントを書いてみませんか?