「
「……はい」
「そうか……、昨日まではあんなに元気そうにしておったが……」
謁見の間にて───
コソコソ
「ねぇねぇ先生……」
「はい?」
「あの宦官さん……
「……中々鋭いところを突きますね……、私も同じ事を思っていました。」
「
「…いえ、もっと身近な者でしょう」
「え……それって────」
「どうでしょうか?、
「いでぇぇぇぇぇッ!?」
「何故、
「いえ、喜んでいるの間違いです。」
「────喜んでないよ!!!」
「……この僕に面倒見て貰えるって言うのに……───贅沢な女だね」
「こっちから頼んでないってーの!!怒」
「……
「先生が!?」
「然し…、後宮は男子禁制。
「なら、男でなければ良い話ですよ」
すると───煙の中から、美しい美女が現れ、たわわな胸に艶かしい雰囲気に誰もが魅了されたであろう。
「これなら文句はありませんよね?」
「せ、先生ーーーー!?どっからそんな爆乳ダイナマイト出てきたのーーー!?触っていい?触ってもいいよね?!」
「
「はっ………───つ、つい……」
「どうです?」
「そうだな…、そなたが傍に居れば………
「僕は反対です!!!、なんでこんな変態医師なんかに……!!」
「
「っ…ですが!」
「
「はい───これは間違い無いと思われます。……他の医士達からの話によると、当時捕らえられた罪人は捨て駒にされたに過ぎないと……──そして、事件当時に流行病が流行っていたのです。」
「流行病?」
「
「その病と毒殺事件が関係しているのか?」
「…当時、陛下の妃として選ばれた者達の殆どは
「仕組まれた物だと?」
「正妃候補として選ばれた妃達は、わざと生かされていたのです。自分の手で、殺す為に。」
「そんな……!流行病なのに……それじゃまるで、その犯人が広めたみたいな……」
すると、
「その通りです。これは憶測に過ぎませんが……、その犯人は、きっと自身も病にかかっていたのでしょう……。病にかかっているからと言って、後宮を追い出される訳にはいかない……───なら、全員にかけてしまえば良いと…」
「そんな事が可能なのか?」
「
そうして、下級妃・中級妃の順に……──
上級妃の正妃候補は残して……
「最後は一騎討ち……と、言ったところでしょうか……。きっとその方は、どの妃にも慕われ、寄り添うフリをしていて油断させていた……」
「なんで……そんな……───病気だったからって……、皆を巻き込むなんて酷いよ!!」
やるせない思いに
「───……陛下を、誰よりも愛していたから……」
それはまるで、罪を誰かに背負わせてしまったかのような……、自分は何故、今を生きてしまっているのか?……その様に問うような瞳に、
「…鋭いですね、その通りです。乳房は女性の象徴とも言えますからね……。その方はきっと、自分に価値が無いと卑下したのでしょう…。そして、自分以外の者が正妃になるくらいなら………」
「自分の手で、何もかも……という訳なのか───」
自分が原因で引き寄せてしまった自責の念であろう……
「…
「いいよ!、あたしは狙われてもいい!!。あたし……、許せないよ!!。そんな事した奴、一発ぶん殴らないと気が済まない!!………それに病気だからって……自分に価値が無いとか決めつけるなって!!」
「
「ふふ…、流石は
「
「…そなたを危険な目に合わせる訳にはいかない。それとこれとは話が別になる」
「あたしはおばあちゃんの……──
そう、それは───嘗て仕えていた
「……
「
「ふふ、承知しました…陛下」
「ふん……、変態医師に、その豚を守れるわけ?」
「ちょっと凄い失礼なんですけどっ!!?」
「勿論、貴方にも協力してもらいますよ……───
不敵に笑う