南にある
そこでは、国一番の盗賊集団・
「おい、
「え、でも、それは皇帝が自ら処分したんじゃないのか?」
「ひぇ~~勿体ねーの。
「まあ、俺等の様な盗賊には無縁の話だな……」
ゴクゴク────カタン!
「…
酒を片手に…目付きの悪い"ヤマモモ"のような見た目のこの男は、
耳には小さな輪っかの形をした耳飾りを沢山付けており、近寄り難い雰囲気を醸し出している。
そんな彼に臆せずに話せるのは
「お、
仲間の一人が豪快に笑うと、
「アレじゃ………
「「「「えぇぇぇ!?ホントですか
「……爺さん、起きろ」
「よし、お前達……漸くワシらの時が来たのじゃ……。
「うっひょー!!!、
「一攫千金も夢じゃない!!!」
「女にもモテ放題!!」
「酒も飲み放題!!」
酒を片手に大はしゃぎをする
(…
。
。
グッギョグルゴオオオオオオオオオ
「お……お腹空いた……」
夜の麒麟宮に
(お風呂に入ってこいとは言われたけど……この空腹じゃ……湯船で気絶しそうだよ……)
重い足を引きずりながら湯浴み場に到着すると、先客が居たのか翡翠色の質素な衣が綺麗に畳んで置いてあった。
「この、衣の色……くんくん──そしてこの甘い香り………もしかして、
「
ビュオォォ…………───
風で湯煙が晴れ──そこに居たのは、"胸を切り落とした"痕が残った身体を持つ女人……
「っ……!?──
「
《その犯人は、きっと自身も病にかかっていたのでしょう……》
「