「勇者よ。わが愛する勇者よ!貴方がたが、魔王を倒して 凱旋する日を待ち望んでいる。」
魔王打倒に旅立つ勇者一行に、武具・装備品・魔道具等の必要品を手渡して、見送った王様。
暫く後 執務室で首脳らを前に尋ねた。「皆よ。勇者たちをどう見る。魔王に勝てそうか。」
騎士団長「時間を掛けて、鍛え抜けば可能性は有るでしょうが、時間が無さすぎます。」
魔術師団長「脳筋が大半の為、魔法攻撃に苦労すると思われます。」
宰相「魔法使いのサポートが在れば可能性大と考えて良いのかな。」
魔術師団長「ただ、現在の魔王軍大攻勢でベテラン魔法使いの確保が難しいかと。」
王様「魔法使い確保が難しい現状では、勇者たちの成長を待つ事が最良か。」
宰相「勇者の成長まで魔王が待ってくれるでしょうか」
一同「難しいと考えて良いかと」
王様「判った。」
「宰相。至急に次の召喚準備と武具・装備品の発注を急がすんだ。」
宰相「了解しました。」
王はひとりで呟く。
「戦争は、何でこんなに金が掛かるんだ❗」