異世界の魔物野菜は諜報に優れている。
城外の野菜畑でレタス類は、外葉で聞き耳を立てている。
護衛のミサイル人参は、長距離攻撃を準備して待機。
キャベツは草むらに潜み、敵を見詰めながら隙を狙う。
得られた情報は、虫や鳥そして小魔動物に伝えられて伝言ゲームの如く、速やか、かつ迅速に魔城へと送られる。
収穫?退治?された野菜たちも市場で聞き耳立て放題。
各地から情報が魔城へ送り込まれるが、市場や庶民の情報は、多かが知れている。スキャンダルめいた噂話や、王様の悪口ばかり・・・。
今や、異世界で悪い意味での情報通は、魔王様かも知れません。
最も、こんな噂話を必要とするのは、暇な女神様くらいでしょう。