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第92話 勇者返還

勇者召喚。

召喚魔方陣さ、周りを囲む数多くの魔法士の唱える召喚魔法と魔方陣に注ぎ込まれる魔力に依って発動する。

その際には、召喚される勇者への、簡単ながら要望が魔力と共にこめられ、その要望に近い力を持つ人物が召喚される。


ある王国で勇者召喚が行われた。しかし、結果は・・・。


「宰相よ。勇者召喚時にどの様な要望をしたのだ?」

「王様。勇者召喚の際に要望するのは、[ 魔王を倒せる勇者を ] に決まっているでは無いですか。その他は有りますか?」

「無いな・・・。しかし、この勇者は、ちょっと困る。」

「王様。ですが返還魔法は、更に乏しい魔力を使う事になりますよ。」

「解っているが仕方無かろう。」

「了解しました。早速に返還魔法で送り返します。」

・・・。

返還魔法で勇者は返還された。


確かに、全長が3mを越える勇者は、手に余ります。





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