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第97話 魔王誕生

「おはようございます。目覚めましたか。」

「貴方は誰ですか?そして此処は何処ですが?」


「私は、あなた方の言う所の神となります。但し異世界ですが。そして此処は、神間界。まぁ、率直に言うと神界と人間界との間と考えて下さい。」


「なぜ、僕が此処に居るのですか?」

「簡単に説明します。今回、人間界で [ 勇者召喚 ] が行われました。理由は、[ 魔王の侵略に対して ]と書かれてました。・・・。でも、おかしいですね。今の異世界には、魔王は存在して居りませんし、魔王候補も居ないはずです。そこで、今回召喚されたのはクラスと言うのですか?40名の中から、ランダムで1名を魔王に任命しました。能力もスキルも抜群ですよ。」


「エーぇ。僕が魔王なの。魔王と言うと残忍で冷酷でなければ成らないのでは?

気弱な僕は、出来ませんよ。」


「大丈夫です。荒事は、部下の魔物に任せればOKですので。

その為に、新な四天王となる魔物を用意してあります。また、魔王軍に連なる幹部や強者も用意万端ですよ。

後は、彼らが組織だって勇者たちと戦かって頂くことですかね。

もちろん、勇者に勝っても宜しいですよ。

勇者に勝って王国を支配し、善政をして貰った方が良いかな、私的には・・・。」

「今の王国は、余りにも酷すぎるからね。一度痛い目に有った方が良いでしょう。

私としては、勇者よりも君を応援するよ。そうだ、私の加護も与えるから頑張ってね。」


こうして新しい魔王が誕生した。

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