「おはようございます。目覚めましたか。」
「貴方は誰ですか?そして此処は何処ですが?」
「私は、あなた方の言う所の神となります。但し異世界ですが。そして此処は、神間界。まぁ、率直に言うと神界と人間界との間と考えて下さい。」
「なぜ、僕が此処に居るのですか?」
「簡単に説明します。今回、人間界で [ 勇者召喚 ] が行われました。理由は、[ 魔王の侵略に対して ]と書かれてました。・・・。でも、おかしいですね。今の異世界には、魔王は存在して居りませんし、魔王候補も居ないはずです。そこで、今回召喚されたのはクラスと言うのですか?40名の中から、ランダムで1名を魔王に任命しました。能力もスキルも抜群ですよ。」
「エーぇ。僕が魔王なの。魔王と言うと残忍で冷酷でなければ成らないのでは?
気弱な僕は、出来ませんよ。」
「大丈夫です。荒事は、部下の魔物に任せればOKですので。
その為に、新な四天王となる魔物を用意してあります。また、魔王軍に連なる幹部や強者も用意万端ですよ。
後は、彼らが組織だって勇者たちと戦かって頂くことですかね。
もちろん、勇者に勝っても宜しいですよ。
勇者に勝って王国を支配し、善政をして貰った方が良いかな、私的には・・・。」
「今の王国は、余りにも酷すぎるからね。一度痛い目に有った方が良いでしょう。
私としては、勇者よりも君を応援するよ。そうだ、私の加護も与えるから頑張ってね。」
こうして新しい魔王が誕生した。