私は奴隷。
父が事業に失敗をし、悪い事に頼った友人に騙され、家族ごと奴隷として売られたの。そして自由を失ったわ。
奴隷商会にいる今は、まだ、僅かながら食事も頂けるし、ムチで打たれる事も少なく、最低限の身嗜みを整えられる。商品だから。
王国では、法律で奴隷に対して無茶苦茶な要求は禁じられている。食事も日常生活も最低限の保証が義務付けられており、不安は有るが心配をしてはいない。
ただ、先輩奴隷達の間で噂されている懸念事が存在するらしい。
[ 召喚者 ] には気を付けろと。
彼等な世界には奴隷が居ないらしく、良くも悪くも王国の常識が通用しないらしい。
あ!お客が来たようね。
女神様に良い人に巡り会えます様にお願いをしなくちゃ!