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第134話 異世界の旅人

異世界てこんなに呆気なく、来れるの?


男は、昨日の行動を振り替える。


深夜まで続いた仕事を終え、少しのつもりの酒が、少し飲み過ぎたかなと反省しながらの千鳥足で帰ったこ事が、朧気に思い出せる。


その後は、何時の間にか白い空間の中で・・・記憶が無い。

何か喋った様だが・・・思い出せない。


・・・・・あーぁ、何か貰った様な気がするが、判らない。


目が覚めると、周りは質素な造りの部屋でベッドの中だ。


此処は何処なんだ、ホテルにしては殺風景だし、窓から聞こえる賑わいから俺の住んでいた町では無いことが、感じられる。


昨夜、酔っぱらって何か有ったのだろうか?

はぁ!財布は?と上着の懐に・・・あった! 財布は有った。良かった!少し安堵した。


うーん。他に何か有るぞと懐から一枚の紙を出して読み上げた。


[ ようこそかな。次元の隙間に落ち込み、たまたま私の世界に紛れ込んだ旅人さん。


最初に言って置きます。

貴方は元の世界にはもどれませんよ。と言って何も無いままじゃ、可哀想だから、少し高めの能力とスキルを貸して上げます。

生き延びてきっちりと還してね。


なお、かなり精神異常状態だったから、この手紙を残します。頑張ってね。   女神より ]


頭の中は、パニックと能力の対価の金額がハッキリと見えている。



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