「お客様。こちらが最新の洗濯機で御座います。
ありとあらゆる地上を綺麗さっぱりと洗い流しが可能となります。
今回の製品の特徴としましては、特定の種族または、建造物を予め指定して頂く事で、指定された物に付きましては、対象から除外が可能となっております。
お安くなっておりますのでお一つ如何で御座いましょうか。
安価なレンタルもご用意しておりますので、係の者にご要の旨お伝え頂けませんでしょうか。」
「ありがとう。検討致しますわ。」
「女神様、此方では有りとあらゆる天変地異マシンを取り揃えております。ご覧下さいませ。」
「ありがとう。」
ここは、神世界での製品品評会。
私共にから見ると狂った様な製品が並んで展示されております。
何処でも狂った方々が居る様です。
おや、奥の方に会場にそぐわない豪華扉がある様です。
神の一人が扉のノブに手を掛け、開けようとしています。
あ!係の保安員が駆け寄って来ました。
近くで聞いて観ましょう。
「お客様。此方はVIP専用となっております。ご招待状が無いお方は入場が出来ません。申し訳御座いません。」
神は、渋々と文句を言いながら去って行きました。
保安員が一言。
「大神様専用ルーム。
神世界を洗い流す新型専用機を見せる訳は、幾らなんでも出来ませんよ。」