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第159話 命の厚み ➃

神より与えられたスキル【重厚】。

男は冒険者として活躍を夢見た。

初めての薬草採取で魔物ウルフに狙われたが、傷付くこと無く倒してしまう。

翌日の草原で角ウサギの攻撃でも、傷付かない事から、自分が無敵と少し確信する。




ギルドに角ウサギを持ち込み買い取りを依頼する。

数の多さに驚く職員は、男と運搬した新人に事情聴取を行い、男が全て倒した事を知る。


冒険者ギルドは、

初級 【駆け出しの新人】

中級 【中堅クラス】

上級 【ベテラン】  の三段階に別れている

その上には、更に

シルバー、ゴールド、プラチナ 【英雄クラス】

の三段階に別れている。


実力が認められるとクラスが上がり、受けられる依頼の内容と金額が変わる。


それからの男は、薬草採取依頼の他に魔物を倒して行き、確実に実力を認められて行った。

倒した魔物も、

スライム、角ウサギ、ウルフ、ボアと倒してきたが、今のところは俺に傷を負わせる事は出来ていない。

このクラスでは、無敵だと思いたい。


次の依頼は、ゴブリンに決めた。


俺は、ギルドで依頼を受けて 早速に森に向かう。

案の定、一匹のゴブリンを見つける。


俺はゴブリンの前に飛び出す。

急な敵の飛び出しに驚くゴブリン。

しかし、俺を見付けるとニヤリと笑い、古い剣を振り上げて迫り来る。


ザーシュー 俺に目掛けて振り下ろす剣。


剣が俺の体に軽い打撃を与える。


「あぁ。この位なら俺には大丈夫な様だな。」


倒れない俺に、ゴブリンは目を見開き、驚き顔。


即座に、片手に持つ短剣をゴブリンに突き刺す。


それからの俺は手当たり次第にゴブリンを倒して、魔石を集めた。


かなりの量をギルドで換金する。


少しお金持ちの気分で今日の仕事を終えた。




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