神より与えられたスキル【重厚】。
男は冒険者として活躍を夢見た。
初めての薬草採取で魔物ウルフに狙われたが、傷付くこと無く倒してしまう。
翌日の草原で角ウサギの攻撃でも、傷付かない事から、自分が無敵と少し確信する。
ギルドに角ウサギを持ち込み買い取りを依頼する。
数の多さに驚く職員は、男と運搬した新人に事情聴取を行い、男が全て倒した事を知る。
冒険者ギルドは、
初級 【駆け出しの新人】
中級 【中堅クラス】
上級 【ベテラン】 の三段階に別れている
その上には、更に
シルバー、ゴールド、プラチナ 【英雄クラス】
の三段階に別れている。
実力が認められるとクラスが上がり、受けられる依頼の内容と金額が変わる。
それからの男は、薬草採取依頼の他に魔物を倒して行き、確実に実力を認められて行った。
倒した魔物も、
スライム、角ウサギ、ウルフ、ボアと倒してきたが、今のところは俺に傷を負わせる事は出来ていない。
このクラスでは、無敵だと思いたい。
次の依頼は、ゴブリンに決めた。
俺は、ギルドで依頼を受けて 早速に森に向かう。
案の定、一匹のゴブリンを見つける。
俺はゴブリンの前に飛び出す。
急な敵の飛び出しに驚くゴブリン。
しかし、俺を見付けるとニヤリと笑い、古い剣を振り上げて迫り来る。
ザーシュー 俺に目掛けて振り下ろす剣。
剣が俺の体に軽い打撃を与える。
「あぁ。この位なら俺には大丈夫な様だな。」
倒れない俺に、ゴブリンは目を見開き、驚き顔。
即座に、片手に持つ短剣をゴブリンに突き刺す。
それからの俺は手当たり次第にゴブリンを倒して、魔石を集めた。
かなりの量をギルドで換金する。
少しお金持ちの気分で今日の仕事を終えた。