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第二章 三首蹴鞠

 笑い首が宙を舞い、泣いた首から血が垂れる。


 能面烏帽子は首を狩り、首を狩られた身体が踊る。


 狂って転がる笑い首、涙に濡れる泣き首と、最後に蹴られた怒り首。


 人を喰らうは魔人に非ず、魔人が喰らうは命也。


 命奪わず肉残し、血を啜らずは九龍呪物の呪人。呪われ少女は能面被り、首を鞠に呪い撒く。


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