窮地に立たされたジョージとミリカ達。
だが、思わぬ援軍が現れる事によって、二人は簡単に勝利を納める事が出来た。
次はこうはいかないかも知れない。
そう思いながら辺りを見回すと。
ハイゾンビ達の集団は肉を食べて満足したのか。
地下道の奥に向かって歩いて行った。
あいつらが壁から出てきたから勝てた。
でなければ今頃人間にバラバラに切り刻まれていただろう。
俺たちも武器が必要だ。
あの時剣士からせっかく奪った剣も、捨てたりしなければ。
後ろから追ってきた三人を突破して脱出出来ていたかもしれない。
敵から奪った武器を、一々捨てたりしていてはイザッ戦だ、という時に戦えない。
「うーーん」
本当に俺たちも、武器や装備が必要なんだよな。
それなら倒した人間達から装備品を剥ぎ取るか。
「なぁ~~ミリカ、そろそろ俺たちも武器や防具が必要だろう? 倒した人間達から調達しようか」
「そうよね、ジョージ? さっき見たいに戦闘に成ってから何も武器がありませんじゃ? 洒落に成らないものね」
そうゆう事だが、追い剥ぎ見たいで少し気が引けるが。
倒した騎士の遺体から戦利品を物色するか。
「さあてと、おっ! アレは良いなっ! すまん貰うぞ」
俺は騎士の方に行き、済まないと言って装備を取る事にした。
そして騎士の遺体からは。
ショートソード、ダンゴムシ型ラウンドシールドを回収し。
最後に中量級のアーマーを頂き自らの体に装備した。
軽いっ!。
見た目の割りに結構軽く、かなり頑丈に作られているぞ。
この中鎧は高級品なのか。
中鎧にしては、頑丈さと軽量さが素晴らしいから、高級品って言うなら納得だな。
「ミリカ、お前えはどんな装備にしたんだ?」
「ジョージ、どう?」
ミリカは女剣士のレイピアを腰に帯刀し。
白い羽根つきの赤いカウボーイハットに。
赤いフードマント付コートを着て、茶色いロングブーツを履いていた。
「どうかしら、似合う・・・かなぁ? えへへ♥」
「あっ! ああっ! 似合っているな、ドラクエの魔法剣士みたいだよ、ハッ! あれっ? ドラクエって何だっけか?」
ミリカに感想を聞かれたジョージは、謎のドラクエと言う単語を思い出す。
その単語が何なのか、ミリカは問うが。
「ねぇジョージ、ドラクエって何だったっけぇ~~?」
「ミリカ? 俺も思い出せないよ」
二人とも、謎のドラクエと言う言葉の意味や何の名前だったのか。
それを、思い出す事が出来ず困り果てる。
「うーーん、私も知ってるような知らないような? ごめん・・・やっぱ思い出せないわ」
「そうか、じゃあ仕方ないな」
ミリカに聞いても、謎のドラクエと言う単語の事が分からないジョージ。
彼は、仕方が無いので思い出す事を諦めた。
「そうね、思い出せないならね?」
「まあ良い・・・どうせ思い出せない事なら後回しにして・・・?」
ミリカも思い出せないので諦めてしまい。
そして、体に異変を感じたジョージは何かを喋ろうとする。
「それより、また何だか腹が減ったし、人間や動物を狩りに行くかぁーー?」
「うんっ! 何か食べに行っこ~~」
俺たち、二人のアンデッドは地下道の更なる奥を目指し歩き出した。
この奥に何が居て何が有るのか確かめる為に。