「スケルトンちゃん達ぃーー彼女を拘束してっ!」
五体のスケルトン達はシャリルの身体を押さえ着けて拘束する。
両腕と両足、それから頭を掴んだスケルトン達。
それから、ミリカはその紅い唇を舌舐めずりをすると、いきなり自らの舌を噛んだ。
ミリカはいったい何をするんだと言いたげなジョージやスケルトン達。
そして、アレリオやシャリル達も、ミリカがこれから何を初めるのか注目する。
そして、当のミリカはぐちゃくちゃっと口の中で舌を動かす。
そして、シャリルに顔を近づけ。
「ふむっ」
『チュバッ♥』
唇と唇が重なる音がその場に木霊した、ミリカはシャリルへ口づけをしたのだ。
ミリカは何をっと、ジョージとスケルトン達は思うが驚きの余り声を出せない。
「んっ・・・『チュチュッ♥』 んむっ♥ んむぅっ? ・・・チュッパッ・・・♥」
ミリカは、シャリルの口内へ舌を入れ。
血の混ざった唾液を飲ませ、艶しいあえぎ声を出す。
「んん~~ん~~んむ~~むぅ~~」
シャリルは目を開き、顔を真っ赤にして何とか逃れようと体を動かすのだが。
体は、六体のスケルトンに押さえられているので、全く身動きが取れなかった。
彼女の頭は後ろのスケルトンが頬を骨だけの手で押さえ。
前からは、ミリカがこめかみを掴んでいるので抵抗は出来ない。
そして、長い長い悪魔口づけが終わると、ミリカは笑顔で彼女に語りかけた。
「『プチュッ』ぷはっ・・これで貴女も私達不死者の仲間入りねっ♥」
『ペッ』
ミリカ嬉しそうに微笑んだが、シャリルは彼女を睨み、その頬に唾を吐き掛ける。
「誰が、このような物を飲むものですかぁっ!」
シャリルに、血の混ざった真っ赤な唾を掛けられたミリカ。
彼女は、ワナワナと震えながら怒りだす。
ミリカの瞳は燃えたぎるマグマのように光る。
すると、彼女は狼の遠吠えの如き怒声を上げる。
それから即座に、スケルトンに押さえられ動けないシャリルに襲いかかる。
「せ~~かくっ人がやさしく仲間にして上げましょうとしてるのに、調子に乗るんじゃあねぇーー」
彼女はついにキレた。
恐い、前にキレた時のように最初は幼児を抱く慈母のように喋り。
最後は地獄の閻魔大王の如く顔を真っ赤。
いや、真紅に染め、シャリルに暴行する。
彼女はミリカに右腕をへし折られ、顎にアッパーを決め、腹に蹴りをいれ続ける。
そのまま、彼女は何度も暴行され、その度に凄まじい悲鳴を上げ続ける。
「がぁっ! あああっ!! ぐぁっ!? ぐっうっうっかっあがっぎぃっぐふっ・・・『ごふぉうぅぅ』・・・・・・」
シャリルは、何度も何度も蹴られて口から血を吐く。
その顔はボコボコに腫れ、苦し気に息を吐いていた。
「ま~~た、私が飲ませた血をはいて抵抗するのねっ?」
「ちっ! 違います、お許しくだっ!?」
抵抗される事が気にくわないミリカ。
彼女は、ぞっとするような摘めたく鋭い視線をシャリルに向けた。
『ドンッ』
「口答えしないのっ!」
ミリカはまたシャリルが抵抗したと感じて、彼女の腹を素早く蹴りつける。
「ミリカ、やり過ぎだぞっ! どうせそいつは死ぬんだ・・・やめろ、見ろこの女僧侶はもう虫の息だ」
「ジョージ、だってこの子、逆らってばっかりなのよっ! 私がせっかくアンデッドにしてあげるって言ってるのにぃ」
自分達アンデッドに取って凄く憎たらしい人間だが。
余りに惨い暴力に、ジョージは気分が悪くなったので、ミリカを制止する。
「なあ、どうせ死んだらそうなるから、やめれ」
ジョージはミリカの暴力を止めるために、そう言って彼女を落ち着かせようとした。
「そうだ・・・もうやめてく」
「ん? ん~~?」
背後から聞こえてきた声に、ジョージは驚いて振り向く。
すると、さっきから黙っていたもう死んだかと思っていた剣士が喋った。