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第52話 拠点襲撃


「おいっ! 呼んでいるのに来るのが遅いじゃないか」


 俺達アンデッドが近づくと、見張りのバヨネット付き銃を持った男が声を掛けてきた。


 なので、ミリカは笑みを浮かべながら・・・。



「死ねえーーーー!!」


 と叫んで、レイピアで一突きして見張りの男を殺す。

 見張りの男は、一声も上げずに絶命し沈黙する。

 彼女の顔を見ると、舌嘗めずりして妖しい笑みを浮かべ。

 レイピアについた血を嘗めていた。


 相変わらず妖艷で美しい。

 だが見とれてる暇はない。

 直ぐに、奥から敵が駆け付けるであろう前に、こちらが先手に回らなければ。


  ジョージはそう思い、素早く次の行動に移ろうとする。

 奥から人間達が続々と駆け付けてくる。

 何らかの異変に気付かれたか、と彼は思った。



 (戦士達が二人・・・魔法使いと僧侶が一人づつ・・・格闘家二人・・・拳銃を持った盗賊達三人・・・長い弓を持った弓兵が一人・・・賢者見たいな奴・・・踊り子の様な女性・・・大楯を持った騎士二人・・・ブーメランを構えた商人・・・って多すぎだろっ!!)


 と、ジョージは思ったが、最早戦うしか選択肢はないと思い、戦闘に突入する。

 次々と駆け付ける人間達に、シャリルが魔法を放つ。



「サンダーショット、死ねぇっ!! サンダーショット、くたばりなさいっ! 焦げ付きなさいっ!」


 シャリルは次々と雷撃魔法を放つ。

 人間達はその魔法にやられて、三人四人と感電死して黒焦げになる。


 彼女に続いて、アレリオが一人の騎士の首を跳ねる。

 次いで、盗賊二人と僧侶を蹴散らしながらブーメランをかわして走り抜ける。

 その直ぐ後に、魔法使いの胴体を真っ二つにする。

 更に、ブーメランを投げてきた商人を一刀両断にした。


 二人の戦闘の光景に圧巻するジョージ。

 その間も人間達は悲鳴と怒声、と戦闘音に呼ばれて増援に駆け付けて来る。



「チッ? まだ増援かよ、仕方がない」


 ジョージは、暗黒魔法を放つ。



「ダークボール、ダークボール」


 ジョージの放った暗黒魔法は、三つあるテントの内の一つを吹き飛ばす。



「あっちゃ~~・・・やっちまったなぁーーまっまだ他にも、二つ有るからいいかっ?」


 ジョージはそう言いながら、増援に駆け付けた、戦士と騎士と僧侶と銃兵たち。


 彼等を、次々に殺す。



「フレイムボールッ!! あははっ焦げてく、焦げてく、みぃ~~んな、くたばって真っ黒に焦げてくぅ~~」


 ミリカは火炎魔法を連射しつつ、人間達を次々と焼き上げ火達磨にする。

 人間達を抱いてレイピアで突き刺したり、迫り来る敵をレイピアで軽く斬り捨てる。



「ミリカ、凄いな・・・」


 彼女の戦いっぷりを見て、ジョージは呟いた。

 そして、彼女は人間達に向かって駆けて行き。

 敵の人間達を凄まじい殺し方で虐殺していく。



「皆殺しかよ・・・」


 ジョージはそう言うが、まあどのみちそうする予定だったから良いんだけどな。


 と思った。


 そして、アンデッドの四人は人間を殺し尽くす。

 当たり一面は血の海と化し、五体満足に動ける者は居なかった。


 ただ一人を除いて・・・。

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