「おはようございます、ひなりさん♡」
「あ、あぁ、おはようルーナ、、、」
ルーナは耳元で、
「ひなりさんっ、昨夜は嬉しかったです♡大好きですよ♡」
「俺も好きだ、ルーナ。」
と言われ、ディープキスが少し続いた。
昨夜はルーナによって、相思相愛だったことに気づかされた、熱い夜だった。
今日もギルドの依頼とダンジョンへ向かうつもりだ。
「あら、灯生さんとルーナさん!おはようございます!今日も依頼ですか~?」
「オリビアさん、おはようございます!いつもの依頼とは別にDランクのモンスター討伐の依頼とか受けられないでしょうか?」
「そろそろ言ってくるんじゃないかと思って用意しますよ〜!少々お待ちを、、、」
「同じ南西の森の奥にゴブリンの巣ができています。そこの討伐をお願いします。」
「ダンジョンとは違い、倒した後は魔核化しないので、片耳を切り取って、後の遺体は燃やしてください。これは絶対ですからね!」
「わかりました。その依頼も受けます。」
俺とルーナは南西の森へ行き、いつもの薬草採取とランドル狩りを終えた後、ゴブリンの巣がある森の奥へと足を進めた。
「あの、洞窟だな。」
「周りに見張りのゴブリンもいるようです。」
「できるだけ気取られないようにしよう。スキルで姿を見えなくするからな。」
「わかりました。」
スキル『隠蔽変化』!!よし、これで姿は見えない。
「ルーナ、俺のナイフをあげる、ゴブリンに気づかれないように首を斬れ!」
「ありがとうございます!お任せください!!」
奇襲開始だ!!
俺もルーナも手際よく見張りのゴブリンを始末し、洞窟内のゴブリンを一掃した。
上位種がいなかったのが幸いだった。スキルを解き、
「ふぅ、これで全部か。ルーナのおかげで手際よく終わった!ありがとう!」
「お役に立てれて何よりです!」
「後は耳を剥ぎ取って燃やすだけか、、、奥に何かいる!?」
あれは、、、女の死体か?お腹の大きい奴もいる。生きては、、、いない、か。
「ルーナ。こっちは見ないで。ゴブリンの耳を剥ぎ取って洞窟の外に。」
「わ、わかりました、、、」
この女達はゴブリンの苗床にされていたってことか。胸糞悪い。燃やしてやろう。
「ファイヤーボール!」
洞窟の隅っこに檻があるのに気が付いた。
中には黒猫がいた。閉じ込められていたのか、首輪がついている。生きているのか?
「生きてるか??猫ちゃん?」
「、、、、、」
返事がない。だが、微かに体が動いている。心臓が動いている。
「生きてる!!助けないと!」
剣で錠を壊し、黒猫を抱え、洞窟を出た。
「ルーナ、悪い、全部やらせてしまった。」
「いえ!大丈夫です!耳も取ってありますよ!」
「その、、、その猫は?」
「奥で檻に閉じ込められていたから保護した。死んではいないから宿で休ませたいと思う。プメール近くまで転移魔法を使うからてを手を握って!」
「わ、わかりました!」
テレポート!
関所近くにテレポートした後、急いでキングランドル亭へと向かった。
「クレンさん!すみません、この子を休ませたいんですが、、、」
「おかえり!猫ちゃんかい?少し弱ってるみたいだね。私が見ておこうか?起きたらミルクでもやれると思うし。」
「いいんですか!?すみません!ありがとうございます!!」
「それくらいお安い御用さ!」
黒猫はおばさんに任せ、ギルドへ報告に行った。
「オリビアさん、依頼終わりました!」
「お疲れさまでした!回収物を確認しますので少々お待ちください!」
しばらくして、
「お待たせしました!確かに受け取りました。報酬の銀貨30枚と銅貨12枚です。Dランクの依頼達成ですね!これでしたらお二人ともDランク昇格にしましょう!」
「Dランク!ルーナやったね!!」
「はい!私とひなりさんですから当然ですよ!ふんっ!」
へへへ、、、
「それではギルド証を更新しますので提出をお願いします!」
ギルド証を提出した後、Dランクの刻印が押されたギルド証をもらった。
「これでお二人はDランクになりました、おめでとうございます!」
「これからはまたダンジョンですか??」
「ルーナ、少し休もうか?」
「いえ!ダンジョンでもう一稼ぎしましょー!!」
「おぉ、無理はするなよ、、、」
「いってらっしゃいませ~」
ギルドを後にし、ダンジョンへと向かった。
「ルーナ、少し試したいことがある。また手を握ってくれ。」
「はーい!いつでも握りますよ!」
それはどういう意味かと聞きたかったがそれはそれで。
試したいこと。それは転移魔法だ。ダンジョン外から転移魔法で中に入れるのか、ということだ。
転移魔法も3種類ある。まずは、、、
テレポート!
変わらない、、、次は!
ワープ!
変わらない、、、これで最後、、、
ゲート!
これも無理か、、、外からダンジョン内への転移は無理か、こことは隔離されているということなのか。
まぁそれでも、ダンジョンの中なら昨日テレポートできた。入る前に試せてよかった。
ワープもゲートも、思うにテレポートの上位魔法と思っていいだろう。
また機会があったら試そう。
「あの、、、試したいことはもう終わったのでしょうか、、、」
「あっ、うん!失敗だったけどね!気を取り直して、ダンジョンへ向かおう!」
「今日は地下1階層から始めよう!」
「あ、はい!ちょっと待ってください~!」
地下1階層も順調に進めていき、ボスの扉の前までたどり着いた。
「ルーナ、準備はいいかい?」
「はい!いつでも!!」
俺たちはボス部屋へと進んだ。
「熱い、なんだこの熱気は。」
「あれは、ヘルファウンドです!ひなりさん、気をつけてください!」
ヘルファウンド、火、というより炎をまとっている犬!?
火を使うということは水が弱点か?
「ウォーターストーム!!」
炎が、消えない??少し厄介だ。
「ルーナ!目を狙ってくれ、少しひるむだろう!」
「わかりました!!」
「ウォーターストーム!!」
「ウィンドアロー!!」
よし、片目がつぶれた。今なら!!
「剣で切り込む!!」
なんとか倒した。倒し方もいろいろ試していかないと、、、
「よし!倒したなルーナ!ってルーナ!汗で見えてる透けてる!?」
「見えてる?何がですー??」
「その、、体が!!」
「あぁーーー!!!ひなりさんのエッチ!!」
「と、とりあえず着替えて!これ、服!!」
ルーナに着替えてもらっている間、戦利品をと、、、
黄の魔核と、また何か落ちてる、これはヘルファウンドの毛皮か、これは何かいいものが作れそうだ。
もう一つある。これは、牙か。これも何かに使えそうだ。
「着替え終わりました!!」
「う、うん!よし!今日はもう宿に戻ろう!」
「はいー。」
宿に戻るとクレンさんが待っていた。
「おかえり〜。猫ちゃん、ちょっとは元気になったよ!」
「ほんとですか!?よかったぁ。クレンさん、ありがとうございます!」
「今ご飯食べてるとこだよ、二人も今日は疲れただろ、しっかり食べな!」
「はい!!」
いつものテーブルのところで、クレンさんが猫用に用意してくれたのか、小さな布団の上で黒猫がご飯を食べていた。
「元気になってよかったなぁ!」
少し背中を撫でさせてもらったが嫌がることはなかった。
この世界に来て、初モフ!!うれしすぎる!!
ニヤケが止まらない。
「ひなりさん!食べますよー!」
「うん、わかってるって~!」
ルーナは少しお酒になれたのか、昨日よりもあまり酔っていなかった。歩けるくらいには。
「ルーナ、部屋に戻るよー。」
「はいー。」
「クレンさん、猫も一緒に連れて行っていいですか?」
「あぁ、大丈夫だよ!」
「ありがとうございます!」
ルーナと猫を連れて部屋に戻った。
猫をソファーの上に乗せた。ぐっすり寝ているようだ。一安心。
「ひなりさん、はやくベッドに~。」
「うん、わかってるよー。」
今日もか、、、。
「ルーナさん、、、一つ聞いていいかい、、、」
「何ですか??」
「その、、、あれをするとだな、、、子供ができちゃうんじゃないかと、、、」
「私との子供は嫌ですか???」
「そういう意味じゃない、、、まだ旅の途中だし、、今じゃないかなって、、、」
「あぁ、そういうことですか。それには心配いりませんよ。人間族と他種族とでは子は成せませんから。」
「他種族と子を成すときは薬を飲むそうです。なので心配いりません!!」
「あ、あぁ、そうなのか、、、」
薬か。排卵誘発剤的なやつかな。ここではゴムもないし魔法も探してみたがそういうのはなかった。
他種族と子どもができないということは、、、うん、、、ほどほどにしよう。
「あぁ、ひなりさんがその気なら~」
「今はだめだよ、旅が終わってからな!それに、ルーナともっと楽しみたいし、、、」
「旅が終わったらいいんですね!!うれしい!!ひなりさん、だぁーいすき♡」
今夜も欲望のままに燃え盛った。