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7 討伐依頼とダンジョン③(プメール)


「おはようございます、ひなりさん♡」


「あ、あぁ、おはようルーナ、、、」


ルーナは耳元で、

「ひなりさんっ、昨夜は嬉しかったです♡大好きですよ♡」


「俺も好きだ、ルーナ。」

と言われ、ディープキスが少し続いた。


昨夜はルーナによって、相思相愛だったことに気づかされた、熱い夜だった。



今日もギルドの依頼とダンジョンへ向かうつもりだ。


「あら、灯生さんとルーナさん!おはようございます!今日も依頼ですか~?」


「オリビアさん、おはようございます!いつもの依頼とは別にDランクのモンスター討伐の依頼とか受けられないでしょうか?」


「そろそろ言ってくるんじゃないかと思って用意しますよ〜!少々お待ちを、、、」

「同じ南西の森の奥にゴブリンの巣ができています。そこの討伐をお願いします。」

「ダンジョンとは違い、倒した後は魔核化しないので、片耳を切り取って、後の遺体は燃やしてください。これは絶対ですからね!」


「わかりました。その依頼も受けます。」



俺とルーナは南西の森へ行き、いつもの薬草採取とランドル狩りを終えた後、ゴブリンの巣がある森の奥へと足を進めた。


「あの、洞窟だな。」


「周りに見張りのゴブリンもいるようです。」


「できるだけ気取られないようにしよう。スキルで姿を見えなくするからな。」


「わかりました。」


スキル『隠蔽変化』!!よし、これで姿は見えない。


「ルーナ、俺のナイフをあげる、ゴブリンに気づかれないように首を斬れ!」


「ありがとうございます!お任せください!!」



奇襲開始だ!!


俺もルーナも手際よく見張りのゴブリンを始末し、洞窟内のゴブリンを一掃した。

上位種がいなかったのが幸いだった。スキルを解き、

「ふぅ、これで全部か。ルーナのおかげで手際よく終わった!ありがとう!」


「お役に立てれて何よりです!」


「後は耳を剥ぎ取って燃やすだけか、、、奥に何かいる!?」


あれは、、、女の死体か?お腹の大きい奴もいる。生きては、、、いない、か。


「ルーナ。こっちは見ないで。ゴブリンの耳を剥ぎ取って洞窟の外に。」


「わ、わかりました、、、」


この女達はゴブリンの苗床にされていたってことか。胸糞悪い。燃やしてやろう。


「ファイヤーボール!」



洞窟の隅っこに檻があるのに気が付いた。

中には黒猫がいた。閉じ込められていたのか、首輪がついている。生きているのか?


「生きてるか??猫ちゃん?」


「、、、、、」


返事がない。だが、微かに体が動いている。心臓が動いている。


「生きてる!!助けないと!」


剣で錠を壊し、黒猫を抱え、洞窟を出た。


「ルーナ、悪い、全部やらせてしまった。」


「いえ!大丈夫です!耳も取ってありますよ!」

「その、、、その猫は?」


「奥で檻に閉じ込められていたから保護した。死んではいないから宿で休ませたいと思う。プメール近くまで転移魔法を使うからてを手を握って!」


「わ、わかりました!」


テレポート!


関所近くにテレポートした後、急いでキングランドル亭へと向かった。


「クレンさん!すみません、この子を休ませたいんですが、、、」


「おかえり!猫ちゃんかい?少し弱ってるみたいだね。私が見ておこうか?起きたらミルクでもやれると思うし。」


「いいんですか!?すみません!ありがとうございます!!」


「それくらいお安い御用さ!」


黒猫はおばさんに任せ、ギルドへ報告に行った。


「オリビアさん、依頼終わりました!」


「お疲れさまでした!回収物を確認しますので少々お待ちください!」



しばらくして、

「お待たせしました!確かに受け取りました。報酬の銀貨30枚と銅貨12枚です。Dランクの依頼達成ですね!これでしたらお二人ともDランク昇格にしましょう!」


「Dランク!ルーナやったね!!」


「はい!私とひなりさんですから当然ですよ!ふんっ!」


へへへ、、、


「それではギルド証を更新しますので提出をお願いします!」


ギルド証を提出した後、Dランクの刻印が押されたギルド証をもらった。


「これでお二人はDランクになりました、おめでとうございます!」

「これからはまたダンジョンですか??」


「ルーナ、少し休もうか?」


「いえ!ダンジョンでもう一稼ぎしましょー!!」


「おぉ、無理はするなよ、、、」


「いってらっしゃいませ~」



ギルドを後にし、ダンジョンへと向かった。


「ルーナ、少し試したいことがある。また手を握ってくれ。」


「はーい!いつでも握りますよ!」


それはどういう意味かと聞きたかったがそれはそれで。


試したいこと。それは転移魔法だ。ダンジョン外から転移魔法で中に入れるのか、ということだ。

転移魔法も3種類ある。まずは、、、


テレポート!

変わらない、、、次は!


ワープ!

変わらない、、、これで最後、、、


ゲート!

これも無理か、、、外からダンジョン内への転移は無理か、こことは隔離されているということなのか。


まぁそれでも、ダンジョンの中なら昨日テレポートできた。入る前に試せてよかった。

ワープもゲートも、思うにテレポートの上位魔法と思っていいだろう。

また機会があったら試そう。


「あの、、、試したいことはもう終わったのでしょうか、、、」


「あっ、うん!失敗だったけどね!気を取り直して、ダンジョンへ向かおう!」

「今日は地下1階層から始めよう!」


「あ、はい!ちょっと待ってください~!」



地下1階層も順調に進めていき、ボスの扉の前までたどり着いた。


「ルーナ、準備はいいかい?」


「はい!いつでも!!」



俺たちはボス部屋へと進んだ。


「熱い、なんだこの熱気は。」


「あれは、ヘルファウンドです!ひなりさん、気をつけてください!」


ヘルファウンド、火、というより炎をまとっている犬!?

火を使うということは水が弱点か?


「ウォーターストーム!!」


炎が、消えない??少し厄介だ。


「ルーナ!目を狙ってくれ、少しひるむだろう!」


「わかりました!!」


「ウォーターストーム!!」


「ウィンドアロー!!」


よし、片目がつぶれた。今なら!!

「剣で切り込む!!」


なんとか倒した。倒し方もいろいろ試していかないと、、、


「よし!倒したなルーナ!ってルーナ!汗で見えてる透けてる!?」


「見えてる?何がですー??」


「その、、体が!!」


「あぁーーー!!!ひなりさんのエッチ!!」


「と、とりあえず着替えて!これ、服!!」


ルーナに着替えてもらっている間、戦利品をと、、、

黄の魔核と、また何か落ちてる、これはヘルファウンドの毛皮か、これは何かいいものが作れそうだ。

もう一つある。これは、牙か。これも何かに使えそうだ。


「着替え終わりました!!」


「う、うん!よし!今日はもう宿に戻ろう!」


「はいー。」



宿に戻るとクレンさんが待っていた。


「おかえり〜。猫ちゃん、ちょっとは元気になったよ!」


「ほんとですか!?よかったぁ。クレンさん、ありがとうございます!」


「今ご飯食べてるとこだよ、二人も今日は疲れただろ、しっかり食べな!」


「はい!!」


いつものテーブルのところで、クレンさんが猫用に用意してくれたのか、小さな布団の上で黒猫がご飯を食べていた。


「元気になってよかったなぁ!」

少し背中を撫でさせてもらったが嫌がることはなかった。

この世界に来て、初モフ!!うれしすぎる!!

ニヤケが止まらない。


「ひなりさん!食べますよー!」


「うん、わかってるって~!」


ルーナは少しお酒になれたのか、昨日よりもあまり酔っていなかった。歩けるくらいには。


「ルーナ、部屋に戻るよー。」


「はいー。」


「クレンさん、猫も一緒に連れて行っていいですか?」


「あぁ、大丈夫だよ!」


「ありがとうございます!」



ルーナと猫を連れて部屋に戻った。

猫をソファーの上に乗せた。ぐっすり寝ているようだ。一安心。


「ひなりさん、はやくベッドに~。」


「うん、わかってるよー。」


今日もか、、、。


「ルーナさん、、、一つ聞いていいかい、、、」


「何ですか??」


「その、、、あれをするとだな、、、子供ができちゃうんじゃないかと、、、」


「私との子供は嫌ですか???」


「そういう意味じゃない、、、まだ旅の途中だし、、今じゃないかなって、、、」


「あぁ、そういうことですか。それには心配いりませんよ。人間族と他種族とでは子は成せませんから。」

「他種族と子を成すときは薬を飲むそうです。なので心配いりません!!」


「あ、あぁ、そうなのか、、、」

薬か。排卵誘発剤的なやつかな。ここではゴムもないし魔法も探してみたがそういうのはなかった。

他種族と子どもができないということは、、、うん、、、ほどほどにしよう。


「あぁ、ひなりさんがその気なら~」


「今はだめだよ、旅が終わってからな!それに、ルーナともっと楽しみたいし、、、」


「旅が終わったらいいんですね!!うれしい!!ひなりさん、だぁーいすき♡」



今夜も欲望のままに燃え盛った。


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