カトラーゼ湿地帯から3日ほど。
セリーヌが、
「灯生さん!見えてきました!」
「都市の中心に山が見えるあそこです!あれがドミルコです!」
ドラゴン山脈のふもとにある鉱山都市 ドミルコ。
都市の中心には山が見えた。
「よし!あともう少しだ!カメ吉、頑張ってくれ!!」
「ゲララララァー!!」
都市の少し遠めのところでカメ吉を陰に戻し関所に向かった。
無事に関所を通過しドミルコに入った。
プメールとは全然雰囲気が違う。
町並みはプメールとほとんど変わらないが、やはり武器屋が多い。
人間族以外にドワーフ族も、その他の人種は見当たらない。
「二人とも、とりあえずギルドを探そうか。」
「わかりました!!」「わかったにゃ!」
中心の山に向かって都市を見て回ることに。
「ご主人様〜!たぶんあそこだと思うにゃ~!」
「うん、プメールのギルドと同じような建物だな、それに冒険者も出入りしている。たぶんあそこだな。」
ギルドに入ってみることに。
中もプメールのギルドとさほど変わらない。受付に向かった。
受付にはどっかで見たことのある顔つきの女性が。
「灯生様ご一行。お待ちしておりました。担当のセルビア・ミンチェスターと申します。プメールでは姉がお世話になりました。」
「姉、というと、オリビアさんの妹!」
たしかに、オリビアさんと顔つきは似ているが、落ち着いている子だ。
「おや、姉から聞いていないですか?まぁあの人なら言わなさそうですが、、、」
「各都市のハンターギルドにはミンチェスター家の者がそれぞれおります。」
「なので、灯生様とメンバー方の情報も共有しております。」
「そうだんたんですね!それは助かります。それじゃぁこの都市のことを教えていただきたいのですが。」
「かしこまりました。この鉱山都市 ドミルコは、中心のダンジョンの鉱山を中心にドラゴン山脈のふもとに位置する都市です。よって、ギルドの依頼も鉱山の依頼のみとなります。」
「鉱山には鉱石はもちろん、鉱山ならではの動植物、モンスターなども出現しますので、その依頼を受けていただきます。」
「わかりました。ありがとうございます!」
「それじゃ、薬草採取とモンスター討伐の依頼を適当に見繕ってもらえますか?」
「かしこまりました、、、それではこちらが依頼内容となります。」
「薬草は鉱山特有のカチラ草とテミン草、モンスターは特に指定はございません。」
「ありがとうございます!助かります。」
「あなたのようなとてつもない魔力量を要する方に初めてお会いしました。使い方にはどうぞお気をつけください。」
「それはどういう、、、」
「さて宿屋をお探しですかね。おすすめの場所をご紹介いたします。」
「あ、ありがとうございます、、、」
また魔力量のことだ、、、どういう意味なんだろうか。
とりあえず紹介された宿へ。ここは宿泊のみらしい。
「3人で数日ほど泊まりたい。」
「部屋は一部屋でいいかい?」
「あ、あぁ。」
「それなら、最上階の部屋を使うといい、セルビアから聞いてるから料金はまけとくよ。」
「あ、ありがとうございます!」
部屋に向かうと、、、
「広い、それにベッドが大きい、、、何か気を遣わせたようだ、、、」
「まぁいいじゃないですか!3人で寝れますし!」
「そうだにゃ~、余裕で寝れるにゃ~。」
「まぁ二人がそう言うなら、、、荷物置いたら鉱山へ向かうよ!」
ギルドで受けた依頼をこなすため、俺たちは鉱山へ向かった。