目次
ブックマーク
応援する
2
コメント
シェア
通報

4 緊急討伐依頼


鉱山に行く前に武器屋でツルハシを買った。

鉱石があったら採取できるだろう。


鉱山に向かうにつれ、意外と大きいことに驚く。


鉱山には鉱石や薬草を採取する人が多い。

3人で手分けして薬草を採取した後、モンスターを討伐しに鉱山の奥へと進んだ。

普通にゴブリンやコボルトが複数でかかってくる。

こちらは3人、さほど問題ではない。

バッタバッタと倒しながらさらに奥へ。


見つけた。奥にはあちこちに鉱石が輝いている。


スキル『地歩識握』!


鉱石を鑑定。銀、金、ミスリルが多い。


「よし!手分けして鉱石を掘るぞー!」


「えー、こんな力仕事無理ですよー!」


「そうだにゃ~。」


「いや、リアは大丈夫だろ!」

「まぁできる範囲でいいから、、」



数時間後、かなりの鉱石が集まった。


「二人のおかげでかなり鉱石が集まった。そろそろ帰るか!」


「はーい!」「はいにゃ!」


鉱山を出てギルドへ向かい、セルビアさんに依頼分を換金してもらった。



「ご主人様~、お腹減ったにゃ~。」


「私もですー。」


「それもそうだな、宿へ帰る前に酒場に行くか!!」


「やったにゃ~もうペコペコにゃ~。」


その時だった。サイレンが鳴った。

「緊急!緊急!鉱山で大型ゴーレムが発生!冒険者の方は至急鉱山へ行って下さい!!」

「報酬もお支払いしますので至急鉱山へ!!」


「酒場はもう少しお預けだな、二人とも鉱山へ向かうよ!」


「わかりました!」「了解にゃ!」


3人で鉱山へ向かうと俺たちの他にも冒険者が集まっていた。というより立ち往生している感じだ。


「どういう状況だ。」

「なぜ、みんな鉱山の中に入ろうとしない?」


近くの冒険者へ聞いてみると、

「なぜ、、鉱山へ入らないんだ?」


「ゴーレムが強すぎて俺らじゃ歯が立たないんだよ!」


「そんなに強いのか。」


「あれはCランク、いやBランク以上だ!!」


なるほど、俺らより強いか試してみたいな。


「二人とも準備はいいか?」


「はい!いつでも!」「行けるにゃ!」


「よし、ゴーレムを倒すぞ。」


俺たちは鉱山の中へと足を進めた。



静かだ。静かすぎる。


ん!?スキル『思考念熟』が反応した。

「伏せろ!?」

暗闇から矢が!?これはゴーレムの、か?

他にもモンスターがいるな。


「どうやらゴーレムだけじゃなさそうだ。」


「ファイア」


俺は壁沿いにファイアを放った。


「ゴブリン、コボルト、オークが数匹か、それにあれは、、ゴーレムか?」


思っていたゴーレムと違っていた。石の塊のようなものかと思っていたが、あれは、ゴーレムというより機械のような、、この世界には機械の知識もあるのか。


「さっきの矢はあのゴーレムからだ。あれは俺が相手するから他は二人に任せていいか?」


「わかりました!」「わかったにゃ!」


「とりあえず魔法で蹴散らす、ファイヤーストーム!」


よしこれである程度片付いた。残りは二人がやってくれるだろう。


あとはあのゴーレムか。よく見るとゴーレムの鉱石のような部分もある。

これはゴーレムを改造した、ということか?とりあえず様子見と行こうか。


「ファイヤーボール、ウィンドストーム。」


オークよりもでかい。ゴーレム相手に剣は不向きか。ナイフで急所を狙おう。

図体にそぐわず意外と体が軽いのか攻撃が速い。それに間髪言わず矢を放って来るのも厄介だ。


どこか弱点、隙間のような所を狙えば。

攻撃しながら隙間を探そう。

見つけた。背中側の首のところだ。そこに魔法を打ち込んでみよう。


「ロックショット」で目くらましをしつつ背後へ。

首の隙間にナイフを突き立て、魔法を打った。


「ストーンブラスト!!」


動きが止まった。どうやら効いたらしい。

ゴーレムはそのままの状態で動かなくなった。


「二人ともそっちは終わったかい?」


「はいー!終わりました!!」


「こっちも終わったから、素材を回収したら鉱山を出よう!」


このゴーレムが気になる。一旦アイテムボックスへ収納っと。


回収し終えたところで鉱山を出た。



セルビアさんが待っていた。


「大丈夫でしたか?」


「うん、とりあえず片付きました。もう安全なはずですよ。」


「それは!ありがとうございました!!」

「一度ギルドの方へ来てください、追加の報酬もお支払いいたしますので。」


「わかりました。」


「ゴーレムは倒されました。鉱山はもう安全です。」


とセルビアさんが言うと聴衆から歓喜の声が響いた。


「少し目立ちますので透明になれる魔法を使いますね。」

「コバート」


透明になり聴衆のすき間を掻い潜ってギルドについた。


「お手数おかけしました。それでは換金を行いますので。」


「ゴーレムはその場で消滅してしまったのでそれ以外のモンスターでもいいですか?」


「そ、そうですか、、、構いませんよ。」


とっさにそう言ってしまった。こちらの文明の物とは違うものだとしたら少し厄介だ。

それに自分の手で分解したいからな。


ルーナとリアが回収してくれたモンスターを渡し換金を終えた。


「お手数をおかけしました。今回は本当に助かりました。ありがとうございました。」


「いえいえ、また何かあれば言ってください。」



俺たち3人は酒場で軽く食べた後、宿に戻った。

二人は疲れていたのか、部屋に戻ると熟睡だった。


この作品に、最初のコメントを書いてみませんか?