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12 次の行き先


朝はアーロのキスで目覚めた。


「兄ちゃん、兄ちゃん♡」


「アーロ、朝からそんなにされるとまた燃えてしまうよ。」


と、そこへ。


「ひなりさん!」「ご主人様ー!」


と二人が入ってきて。


「これはどういうことなんですかー!!」


「ご主人様!アーロがかわいいからって男の子も相手にするにゃ~!?」


「違う違うよ~!」


「セリーヌ!!」


「はいはい、二人とも落ち着いてねー。」


セリーヌはいつも通り頼もしい。うんうん。


「で、灯生さん、どういうことですかー?」


あ、あれ、セリーヌ??


「違う!誤解だよ!アーロは女の子なんだよ!」


「えぇ!?」


3人ともびっくりしたようだ。そしていろいろ納得したようだ。


「なーるほどぉ、それで昨日の夜はイチャイチャしていた、と??」


「こ、これは僕のせいなの!!兄ちゃんは悪くないのー!!」


「アーロはいい子だなぁ。」


「ひなりさん!」「ご主人様!」「灯生さん!」


「なんなんだよ~もう!」


3人の機嫌を直すのに半日かかった。



「さて、これからどうするかだな。」

「みんな行きたい場所はあるかい?」


「それなら、他の都市に行ってみる、というのはどうです?」


「うん。それがいいかもね。他の都市について知ってる人はいる?」


みんな知らない様子だ。


「アーロも知らない?」


「僕、この町から出たことないからわからない。」


「なるほど。それじゃ、一旦ドミルコに戻ってみるか。セルビアさんならいろいろと知っていそうだし。」

「それにアーロのギルド証も発行してもらう。」


「あぁ!そうですね!それがいいと思います!」


「一応、セリーヌもギルド証持っておいた方がいいだろう。」


「そうですね、あった方がよいかもしれません!!」


「よし決まりだな!明日の朝に出発しよう!」

「今日は買い出しだ!それと酒を買い込んでおこう!」


「それなら僕のおすすめの酒屋があるから案内するよ!」


「おー!助かる!アーロはいい子だなぁ!」


「へへへ~!」


3人の目つきがギラリとした。また怒らせないようにしないと、、、。



手分けして買い物をし夜は酒場に。

ここを去るのは名残惜しい。なんたって酒がうまい、食べ物もうまい!

まぁでも、飲みすぎには注意だけどな。


珍しくセリーヌも酔っているみたいで帰るのに苦労した。


明日の準備をして俺は眠った。

そう、寝ていたのだ、が起こされた。


いつの間にかアーロの部屋にいた。

何かのたがが外れたのか、アーロは昨日より積極的だった。

アーロがかわいすぎてはまりそうだ。


なんだか視線を感じる。

まぁ3人がアーロの甘い声を聞き逃すわけもなく、結果4人を相手にした。

いろんな花が咲き乱れてくれて、今宵もいい景色を楽しめた。


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