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13 ドミルコへ再び


「それじゃみんな、ドミルコ近くまで転移するから近くによって!」


「転移?兄ちゃん、そんな魔法まで使えるの?」


「それが使えるのだよ、アーロ!」


「すげぇー!兄ちゃん、やっぱりすげぇー!」


「ふふんっ!」


「ひなりさん、早く行きましょー!」


「あ、うん。そうだね。」


テレポート!


あれ、発動しない。これはまさか、人数が多いせいなのか。ならば!


ワープ!


ワープでドミルコ近くまで転移した。

人数によって転移魔法が変化するのか。

これはいいことを知れた。


「わぁ!ほんとに違う場所に、一瞬で!?」

「兄ちゃん、すげぇー!!」


「そうだろそうだろ!」


「早く行くにゃー。」


「あ、うん。」

「とりあえず、ギルドに向かうよ。」



ギルドに直行して、セルビアさんに会うことにした。


「セルビアさん、こんにちは!」


「灯生様、ドワーフの宿場町に行かれたのでは?」


「それが、鍛冶は少し習ったんで、この子に!」


「なるほど、そういうことでしたか。それにしても、よいドワーフの方を仲間にしましたね。」


「そうなんですよ!この子はアーロ。そしてこっちはセリーヌです。二人分のギルド証を発行してもらいたいんですが。」


「承知いたしました。それではこちらにご記入を。」


書類に記入し、アーロとセリーヌのギルド証が手に入った。


「あとそれから、俺とルーナとリアのランク更新って出来ますか?しばらくしていなくて。」


「可能ですよ。それではギルド証を拝見します。少しお待ちください。」



数分後。


「お待たせいたしました。前回のゴーレム緊急討伐の件もありましたので、お三方ともCランクに昇格いたしました。アーロ様とセリーヌ様はEランクからとなりますが、灯生様のパーティですからすぐに昇格できると思いますよ。」


「ありがとうございます!!助かります!」

「それと、お聞きしたいことがありまして・・・。」


「はい、何でしょうか?」


「次の旅先を決めかねているんですが、どこかおすすめの場所ってありますか?」


「そうですね。灯生様の強大な魔力量と言い、ルーナ様とセリーヌ様も魔力量が多いので・・・。」

「ここから南西、プメールより西に位置する、魔法公国 サリヴァンに行くというのはいかがでしょうか。」

「あの国には魔法学校もあり、魔法の使い方や知識、魔力操作も勉強になるかと。新たな魔法も取得できると思いますよ。それに、私の実家ミンチェスター家もございますので、来ていただければお手厚く歓迎いたします。」


魔法公国 サリヴァン。また新しい国だな。この王国を囲う国の一つか。

ミンチェスター家というのはかなり有力な家柄なのかもしれない。

これは一度行って、コネを作るのも有りかもしれないな。


「うん、いいですね。サリヴァンに行った際には寄らせていただきます。」


「申し伝えておきます。サリヴァンに行く前に、近くの外交都市 マトシリカに寄っていただいた方がよいかもしれません。そこのギルドにも私たちの兄弟がおりますので。」


「わかりました。それじゃみんな、行先はマトシリカでいいかな?」


「いいと思います!私も魔法の勉強してみたいです!」


「魔剣の勉強も出来そうだね!」


他のみんなも良さそうだ!


「魔剣と言えば、魔法公国とは呼ばれていますが、剣の修練場もあると聞きます。詳しくは分からないのですがご参考程度に。」


「ありがとうございます!リアもアーロも俺と一緒に試合とか出来るかもな!」


「ご主人様と試合!?それは少し燃えるにゃ!!」


「僕も剣の鍛錬してみたいかな!」


「わかった!セルビアさん、ありがとうございました。とりあえず、マトシリカに向かうとします。」


「承知いたしました。兄弟に申し伝えておきます。お気をつけていってらっしゃいませ。」



サリヴァンはプメールより西にあるって言ってたか。じゃぁ、その近くにマトシリカがあるってことか。

とりあえず、プメールにワープして西を目指した方が良さそうだな。


「みんな、今後の流れを確認する!一度プメールにワープして、それから西を目指す。サリヴァンに行く前にマトシリカに寄るって感じだ!とりあえず今日はドミルコでゆっくり過ごそう!」


「兄ちゃん!一緒に見て回ろーよ!鍛冶屋とか武器屋が気になる!!」


「うん、いいぞー!一緒に行こう!」


「私たちもいるんですけどー。」


「忘れてないから!!みんなも一緒に行こうか!」



昼間はドミルコを見て回り、今夜は以前泊まった宿に一泊することにした。



夜はいつものことながら、俺の技で4人が頂上に上るのを楽しく眺めていた。

楽しんだ後の風が心地よい。


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