「お前達ついてこい。」
5人をギルドに連れて行き、事情を説明した。
「確かに。5人とも、指名手配中の賞金首、ラビ盗賊団ですね、確認しました。」
「こちら、報奨金となります。」
「ありがとうございます!久々の再会なのにすみませんね。」
「いえいえ!賞金首を捕まえたんですから!」
「ルーナちゃんとリアちゃんはお元気ですか?」
「はい!元気ですよ!他にも仲間ができたのでまた今度紹介しに来ますね!」
「あぁ、知ってますよ!セルビアから聞いていますから!」
「そういえばセルビアさんや兄弟のこと、教えてくれなかったじゃないですか!びっくりしましたよ。」
「す、すみませ~ん。」
「それにどれだけ兄弟がいるんですか?というよりも何者なんですか!?ミンチェスター家って?」
「それは、まだ・・・。サリヴァンに行けば分かるかと・・・。」
「それもそうですけど!まぁ俺も隠し事はしているので言えた立場じゃないですが・・・。」
「そ!そうですよ!!お互い様です!」
秘密が多い一家だ。
「そろそろ戻りますね!それじゃまた!!」
俺はテレポートで荷車のところに戻り、商人に事情を話した。
「た、大変助かりました!!ほんとにありがとうございます!!」
「申し遅れました、私はトローム商会の
「俺は灯生と申します。お怪我はありませんか?」
「大丈夫です!少し足を擦りむいただけですので!」
「治癒魔法をかけておきますのですぐ治りますよ。」
「あ!ありがとうございます!!」
「それでトロームさん、どちらに行かれる予定だったのですか?」
「ケイプでいいですよ!マトシリカです。そこに商会の本店がございまして、帰路する途中で襲われたのです。」
「マトシリカですか。俺たちもそこへ向かう途中でした。」
「お、おう!!それはそれは!ぜひお礼をさせてください!!」
「あぁ、いやぁ、お礼はマトシリカまでの案内でいかがでしょう?馬車も壊れている様子ですし・・・。」
「なんと寛大なお心!私を連れて行って下さるのですか!?それでは案内役はこのケイプにお任せください!!」
「こちらとしても助かります。それでは行きましょうか。」
こんな偶然なことがあるのか。
向かう先が同じとは。
ただ西へ向かっているだけで詳しい場所までは分からなかったが。
これは助けて正解だったな。
「みんな、お待たせ!こちら助けたケイプさん、マトシリカまで案内してくれるって!」
「ど、どうもみなさん!私はケイプ・トロームです!どうぞよろしく!」
「それにしてもお美しいお方ばかりですねぇ!!」
「よろしくお願いします!ひなりさんの奥さんだなんて、そんな、もう!!」
「よろしくにゃ!ルーナ!そんなことケイプさん言ってないにゃ、リアに奥さんって言ったにゃ!」
「そこ!二人とも!そんなことケイプさんは言ってません!私に言ってくれたんです!!」
「ルーナもリアもセリーヌも違うよ!僕に言ったの!!」
「4人とも!!ケイプさんが困っているでしょ!バチバチしないの!!」
「すみませんケイプさん!!」
「いえいえ!!楽しい旅になりそうです!!」
「そうって言っていただけると気が楽です・・・。」
セリーヌも、アーロまで参加するとは。
どこかにツッコミ役はいないものか・・・。