商会を後にして、俺たちはハンターギルドへ行くことにした。
ギルドの受付には珍しく男性が・・・。
「お待ちしておりました、灯生様とお仲間様。」
「私はここ、マトシリカのギルド受付をしております、コルビア・ミンチェスターと申します。よろしくお願いいたします。」
「灯生と申します!オリビアさんとセルビアさんの弟さん、でいいんですよね?」
「左様でございます。ここでは私、コルビアが担当します。」
「そして魔法公国 サリヴァンにもご案内をいたします。サリヴァン魔術学校の手配もしておりますので後ほどご案内いたします。」
「早速、トローム商会のケイプ様に会われたようで、いかがでしたでしょうか。」
「耳が早いですね。どこかで監視でもしているんですか?」
「とんでもございません!!通りかかるのをたまたまお見かけしましたので。」
たまたま見かけた?本当にそうなのか、どこかで見ているようにしか思えない。
「そうなんですね。ケイプさんとは、今後作ったものの買取をお願いしようと思っています。」
「それがよろしいかと思います。彼は信用できますから。」
「すぐサリヴァンへ行かれますか?ここマトシリカにもダンジョンがございますし、商店も他の都市にはない珍しい店が多いですので、少し寄って行かれては?」
「そうですね。それじゃそうしますね!」
「まだ、宿を探していなくておすすめってありますか?」
「そうだと思いまして用意してございます。」
「ここの左隣にあります宿をご利用ください。」
準備がよすぎるな。何か裏がありそうで怖い。
「ありがとうございます!依頼はどんなものがありますか?」
「近隣の森でのモンスター討伐や渓谷に現れる大型モンスターの討伐、行商人の護衛等ございます。」
「依頼受けられますか?」
「みんなどうする?」
「森のモンスター討伐がいいかもしれませんね。まだ土地勘がないので!」
「そうだね!それじゃ、この森のモンスター討伐でお願いしてもいいですか?」
「かしこまりました。期限は明後日まで、モンスターはゴブリンまたはオークとなります。」
「森はここから北西にございます。それから、ダンジョンは東区にございますので。」
「どうぞお気をつけて行ってらっしゃいませ。」
「ありがとうございます!」
俺たちはギルドを後にし、紹介された宿へ。
「いらっしゃい。灯生さんだっけか?」
「あ、そうです。コルビアさんから聞いて・・・。」
「おう、聞いてるよ。部屋は一番上の階の奥を使いな!キッチンもあるからここで料理してもいいし、外で食べるなら、この通りにあるサルト酒場がおすすめだよ!お代はここを出るときでいいから!」
「ありがとう!」
俺たちは宿の主人に勧められたサルト酒場へ行き、軽く食べた後、宿でぐっすり眠った。