マリシャスヘイターのデス・ストリングスがルナを襲う。
にゃん民: やばい!刺されるぞ!
にゃん民: もう終わりやね...
弱体化著しいルナは避けきれず、その一条が胸に突き立ちそうになる。
「うっ……!」
刹那、シャムが横から身を投げ出してルナを突き飛ばし、代わりに刃のような糸を受け止める形になった。
「し、シャムさんっ!? どうして……」
「うるさいわね……あんたが死んだら、見てるファンが……つまんないでしょ……」
強がりを言いながらも、シャムは痛みに耐え、うめき声をあげる。
「ふうむ、別の猫が引っかかりましたか。順番は前後しますが、まあいいでしょう」
マリシャスヘイターは余裕の態度を崩さずに続ける。
「結局、あなたを捕まえるのは簡単ですしね。さあ、ストリングスを通じて、邪悪なエナジーと配信者としての知識……どんどん吸わせていただきますよ。」
糸がシャムの体に絡みつき、彼女の力を吸収し始める。
シャムのゴスロリ猫耳姿が徐々に溶けていき、中の人の姿をさらけ出す形となった。
「やめて! シャムさんが……!」
ルナが叫ぶが、マリシャスヘイターは意にも介さない。
「ふふふ、やはり思った通り、鬱猫シャムの心は闇に染まってますねえ。
エネルギーも知識も上質です……が、いらなくなったら捨てるのが私流。」
そしてマリシャスヘイターはシャムを突き飛ばすように放り投げる。
同接低迷で力を失った彼女の中身は、闇メイクも剥がれ、ボサボサの髪の“おばさん”がそこにあった。
「シャムさん……!」
ショックを受けるルナ。マリシャスヘイターは糸をクイッと弾きながら鼻で笑う。
「さて、次はあなたの番ですよ、猫神ルナさん。
手こずらせてくれた責任……取ってもらいましょう。」