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第23話 猫を愛する友の会

「猫を愛する友の会だな。」


ギーン。

情報屋で元は傭兵。


低い声、汗のにおい。

白髪の大男め!


「いーやーだー!」



「猫を愛する友の会です♪」


桜皮(おうひ)。

桜の妖精で桜姫。


全身さくら色の、

清らかな声、

青いにおい。

麗しの美少女まで!


「我はルシオロ族!」



「猫を愛する友の会だわ。」


リッタ。

魔女の一番弟子。


燃えるような、

滑らかな声、

焼けるにおい。

赤髪のお姉さんもか!



「断じて違う!」


我はポチ。

猫耳のルシオロ族。


銀髪のふさふさの。

気高く威厳ある声。

猫のにおい。

我ながら美少女。


「じゃあ、

間を取って、友の会でね。」

「ううーっ。」


パーティーネームで、

ずっと揉めてた。


こんなことが許されて、

いいわけない!


シャアアアアッ。


「んー。

平和で何より。

ところで、お客さん。


そろそろ、

注文は決まったのかい?」


「今はそれどころではない!」


振り返る、我。


「あ、そ。はあーっ、、、。」


がっかりの店主。


、、、。


「やっぱり平和だねえ。」


店主は腕組みし、

ウンウン頷いた。


しかしながら、


この日はずっと揉めていた。


揉めていたのだ!

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