「猫を愛する友の会だな。」
ギーン。
情報屋で元は傭兵。
低い声、汗のにおい。
白髪の大男め!
「いーやーだー!」
「猫を愛する友の会です♪」
桜皮(おうひ)。
桜の妖精で桜姫。
全身さくら色の、
清らかな声、
青いにおい。
麗しの美少女まで!
「我はルシオロ族!」
「猫を愛する友の会だわ。」
リッタ。
魔女の一番弟子。
燃えるような、
滑らかな声、
焼けるにおい。
赤髪のお姉さんもか!
「断じて違う!」
我はポチ。
猫耳のルシオロ族。
銀髪のふさふさの。
気高く威厳ある声。
猫のにおい。
我ながら美少女。
「じゃあ、
間を取って、友の会でね。」
「ううーっ。」
パーティーネームで、
ずっと揉めてた。
こんなことが許されて、
いいわけない!
シャアアアアッ。
「んー。
平和で何より。
ところで、お客さん。
そろそろ、
注文は決まったのかい?」
「今はそれどころではない!」
振り返る、我。
「あ、そ。はあーっ、、、。」
がっかりの店主。
、、、。
「やっぱり平和だねえ。」
店主は腕組みし、
ウンウン頷いた。
しかしながら、
この日はずっと揉めていた。
揉めていたのだ!