○かつての時間
「ふにゃあー」
甘えん坊な声で小首をゆらし、
ペロペロとミルクを飲む。
「みゃあー」
高台へ飛び移り、
くるッと回り飛び下り、
ドアの隙間をくぐり抜ける。
「みゃおーん」
じゃれ合いながら右前足で
小刻みに叩く。
「にゃあー」
前足で交互に足踏み。
「にゃーごろ」
仰向けで腹を見せつつ、
あくびをかます。
「にゃーん」
あごの下あたりを
マッサージされ、
目を細めて、
触られて気持ちよさそう。
そこには確かに楽園があった。
いつの時代、
どこの世界、
何が生きていようとも。
それは変わらない。
その営み。
自由気ままに生きて、
誰にも縛られない。
そうであるべきだった。
そうであるべきだったのだ。
○お魚食べよう
頭を落とし、
切れ込みを入れ、
はらわたを抜く。
腹と背中から切れ込みを入れ、
背骨に沿って3枚におろす。
柵にして、皮を剥ぐ。
薄く切り揃えていく。
炊いたお米に風を送り、
適度に冷ましながら、
酢を混ぜこむ。
右人差し指と中指を沿え、
左手のひらに窪みを作り、
ごはんとネタを押し込む。
お寿司の出来上がり♪
たぶん、、、。
わさびとしょうゆで
さあ召し上がれ♪
おーさかーなおーさかーな
たーべたーいなー♪
おーさかーなおーさかーな
おーいしーいなー♪
尻尾ふーりふーり
たーのしーいなー♪