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第25話 月日は流れて

さまざまなクエストをこなし、

それなりに形になってきた。


あるときは、

ダンジョンに潜り。


あるいは、

農場を耕し、肥料を与える。


しかしながら、

いつしかあるだろう、

魔女との接触を見据え、

旅を続けた。


だが。


しびれを切らしたのだろう、

魔女が弟子たちと、

猫たちを引き連れ、

各地を回り始めたらしい。


そして。


歩く災厄は訪れた。


「あら、リッタちゃん?

ずいぶん帰りが遅いじゃない?」


「げっ。リ、リビエラさま!

、、、。

ただいまこちらから、

そちらにお連れするところ

だったのです。」


「まあ、いいわ。帰るわよ?」


「はい、、、。

、、、。

あの、」


「なあに?

旅疲れだから、手短にね?」


「お願いがあります!」


「却下。

忙しいの、帰り支度で。」


「でも!」


「この一帯まるごと、

ささっと消されたいの?」


「いえ、、、。」


リッタが、震えている。


固唾をのむ一同。


言い様のない恐怖と威圧感。


そのとき。


桜皮(おうひ)が

全身から輝きはじめた。


『シェアリングマジック!

(魔力共有)』


リビエラを包む魔力を、

次々と浄化していく!


『エリミネーター!

(事象消去)』


リビエラも抵抗する!


『サミクレイズ!

(変温激化)』


それをリッタが返していく!


ギーンも弟子たちと応戦する!


ポチも猫たちと戯れる!


あたりを光と闇が包む!


ぐわあああっ。


そして。


静寂が訪れた、、、。

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