あたり一面ところ狭しと、
猫たちが覆い尽くした。
猫たちがにゃーにゃー鳴く。
魔女の力で、
猫以外としての存在を、
まとめて消されたのだ。
あらゆる事象は猫になった。
これが物語の顛末。
猫たちの不思議な楽園。
さあ、
もう一度やり直したい?
そして。
意識が遠のいていく
、、、。
おわり
、、、。
おわり?
「んん。んー!」
お布団がふかふかだった。
延びをして目覚めた。
「起きた?」
顔を覗きこまれる。
トーストの焼けるにおい。
「おはようございます?」
汗臭くないし、
衣服も清潔だった。
「君ねー、
ずっと寝てるから、
心配するじゃないの!」
目の前の人が泣き崩れた。
どうやらやっと見つけた。
本当の物語を、、、。
おわり