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第3話 ビギナー:強さとは

四日目、マナ増加の訓練を続けていた。

「マナが増える感覚はわかったけど、

マナの扱い方が掴めん…クソ!」

そうして一時間程ヒントを得るため瞑想をしていた。

「五感を研ぎ澄ませ…巡る物を感じろ…感覚を、もっと強く、鋭く!」

そうして、半日が経ったころ…

「これかも。この水の流れのように血液とは違っていつつも流れる何か!」

《スキル獲得のお知らせ》

《あなたは『マナ感知』『マナ循環』を獲得しました》

「キタコレ!次はマナを一点に集めることにしよう。待てよ、マナを視認するみることはできないのかな?イメージでマナを感じたりできるから、マナの流れの向きを変え、目に集める!」

《スキル獲得のお知らせ》

《あなたは『マナを視るもの』『マナ集約』を獲得しました。》

《マナ集約の副次的恩恵として、攻撃にマナを乗せることが可能になりました。》

「棚からぼたもちとはまさにこのことだな。

俺は武器を持っていないから、マナを拳に集めるくらいしかできないんだよなぁ…」

魔拳マナフィスト!』

保有総マナの1割ほどしか込めていないのに地面が大きく削れた。

「は!?おいおい、高威力チートじゃん!」

そこから数時間戦闘の練習を続けると、

《スキル獲得のお知らせ》という表示を10回ほど見た。

「疲れたマジで…

ああ、そういえば飯ずっと食ってないから腹減った」

とはいえ、その後『マナ放出』『マナ収集』というスキルを手に入れ、マナ系の6つのスキルが隠し条件達成で『マナ操作』に進化していた。

「はあ…創造クリエイションご飯。ようやく食事にありつける。」

紆余曲折で異世界に来てからひと月が経った頃…

ゼクシードは人生最大のピンチを迎えていた。

「魔物と遭遇とか聞いてない。」

その時、ウインドウが現れ、魔物について説明してくれた。まず第一に魔物は通常ダンジョンの中でしか出現しないが、稀にマナが濃いと出現すること。次に、マナが濃いと強さの格が上がること。最後に、出会ったのが黒鋼龍オリハルコン・ドラゴンであり、この辺り一帯に出現する魔物の中で最も強く、SSS級魔物であること。


次話に続く…

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