こんにちは! 4/29 20:28のトモユキです。
今気付いたんだけど、ネオページって各エピソードを公開した日付って出てこないんですよね。こうして日記的に書いてくなら、各タイトルに日付も入れた方がいいのかなぁ。まだエピソードが少ないうちに決めておかないと、後から変更するの大変ですよね。
よし、決めた! タイトルに日付入れておきます!
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というわけで、先日「受賞者なし!」で落選した、第30回スニーカー大賞の選評シートが、昨日メールで送られてきました。これは一次選考突破した人がもらえる特典です。ちなみに二次選考突破すると、BookWalkerのクーポンが本一冊分くらいもらえます。ありがたや。
とはいえ、前期の一次選考を突破したのは25作品、二次選考で10作品、三次選考で3作品なわけで……。応募総数は発表されていませんが、例年通りなら前後期合わせて1200~1500くらいあるはずです。一次選考だけでも通過率2~4%の狭き門。
そう考えると、もうちょっと奮発してもらってもいいんじゃないでしょうか!w
で、PDFで送られてきたわけですが……いきなり冒頭、第30回なのに第29回と書かれています。まぁこれは、直し漏れのご愛敬。それよりも、総合評価の下に「一次選考通過」と書かれてた事の方が気になりました。
つまりこの選評シートは、一次選考評価者のモノで二次、三次、最終選考で評価された内容ではありませんよ、という事。
せっかく高次選考まで残ったんだからそっちの方が知りたいなあと思いつつ、贅沢は言えません。
ちなみに、集英社ラノベ新人賞王道部門は、各選考時の評価シートを全て送ってきてくれますよ。ぼそっ。
選評シートにもメールにも「公表しないで下さい」とは書かれていなかったため、全部載せちゃっても構わないかもしれませんが、念のためダイジェストでお送りします。
スニーカー大賞で選評もらうとこんななのかーと、参考にはなると思います。
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作品「ショパンと音叉とドラゴンハート」
https://kakuyomu.jp/works/16818093074197892019
総合評価:4
キャラクター3
オリジナリティ4
ストーリー4
文章力4
作品コンセプト5
総合コメント:
視覚的・聴覚的に華やかな小説でした。音楽を武器とするビジュアルはきらびやかで、戦闘描写の不足もなし。読んでると実際に曲を聞いてみたくなるし、聞くと没入感が一掃増します。
世界観もしっかり、キャラの立ち位置や考え方のギャップも納得感がある。
いわゆる異世界転生(転移)ものだけど、主人公の音楽の知識と理解が強さに繋がる設定は、他作品と差別化できている。
主人公の音楽が好きという気持ち、弾いている時の楽しんでる様子も人間らしさがあって印象深い。
またラストシーンも素敵で、主人公の姿勢は応援したくなるものでした。
一方、ヒロインのキャラはありがち。
元気娘、天才幼女、野性味溢れる人外は魅力的ではあるけど、どこかで見た事のあるヒロイン像です。
もちろん、その性格形成となった過去回想を読めば個性が立ってくるが、その前に読者に飽きさせない工夫があるとより魅力的な作品になる。
またヒロイン全員がアグレッシブなのが気になります。もっと性格を分散させると、より個々の魅力が引き立つ。
敵勢力との相互理解ができない設定はデメリットが大きく、和解までの距離も遠いため、物語的な救いが欲しいと感じました。
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こんな感じでした。
さすがに最終選考まで残った作品だけに、評価はそれなりに高かったと思います、多分。
良い点悪い点について分けて書いてくれてるのも、分かりやすくて良いですね。
ちょっとだけ内容に触れてみますと。
良い点として挙げられてる音楽で戦う設定、主人公の性格や背景、キャラ立ちは特に力を入れてたので、こうやって言及してもらえると嬉しいです。
あとは……一応異世界転移のフォーマットで書いてるけど、世界観の下敷きはショパンの故郷ポーランドで、その文化や伝説、郷土料理なんかも出てくるんだけど……それらについては言及なし。
さすがに分かってるとは思うんだけど、ここも力入れてたからなんか一言欲しかったなぁ。
ラストシーンは僕もお気に入りなので、素敵と思ってもらえて嬉しいです。
そして、指摘部分のヒロイン像。これはねえ、言うは易く行うは難しですよね。
例えばヒロイン・ロッティの性格は……
元気で能天気で体力バカだけど、勉強できない楽器も弾けない、細かい事は後回しな女の子。
ノリが良くて前向きで、自分の夢に向かって、思い悩みながらも最後には胸を張って突き進む。
誰かが困っていたら手を差し伸べずにはいられない、お人好しで優しい性格。
うーん、王道です。
プリキュアで言えばピンク的なキャラ。どこかで見た事あると言われればそりゃそうでしょうとなる。
でもね、ロッティはおバカな性格だからコメディ的な役割も持っていて、メインヒロインにそこまでやらせるのも珍しいと思ってたんだよなあ。
その対比として、冷静沈着で大人びた天才幼女、敵勢力側である人外姫も加わって、話が大きく動き出す。
指摘にあったように、確かに全員アグレッシブというか行動力のあるヒロインばかりだけど、引っ込み思案でモジモジタイプを出すと、その内気な性格が少しだけ積極的になるエピソードなんかも書かなきゃいけなくなるから、文字数的に厳しいんですよね。本筋関係ないからサイドエピソードになっちゃうし。
敵勢力との相互理解ができないうんぬんは、ちょっと意味が分かりませんでした。
二つの勢力が基本不干渉な設定の事を言ってるんだと思うけど、その救いはクライマックスで明確に描かれてるわけで。そういう設定にする事自体に異を唱えているのかもしれませんが、その真意は不明です。
何を言ってるかよくわからんぞ! という方は、是非とも読んで頂けると嬉しいです!
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スニーカー大賞に限らず、公募の選評シートは大体こんな感じです。
そのフィードバックが役に立つところもあれば、よくわからんところもある。
それでも、ちゃんと読んで書いてくれてる事は分かるから、ありがたいけどね。
皆さんも公募、チャレンジしてみてはどうですか?